日本聖書協会(東京都中央区)は15日、最新の日本語訳聖書「聖書協会共同訳」など複数の聖書を利用できる「ウェブバイブル」を、2020年1月から提供開始する予定だと発表した。利用するにはインターネットに接続している必要があるが、プランによって、聖書協会共同訳だけでなく、同協会発行の「新共同訳」や「口語訳」、また英語訳の「ESV(English Standard Version=標準英語訳)」なども利用できる。
同協会のホームページ内に開設されたウェブバイブルのページによると、来年1月から提供が予定されているのは「ベーシック版」と「プレミアム版」の2つのプラン。ベーシック版は、年間500円(税別)で、聖書協会共同訳(旧約続編付き、ルビ・引照・注付き)を利用できる。一方、プレミアム版は、年間2000円(税別)で、聖書協会共同訳(同)に加え、新共同訳(旧約続編付き)、口語訳、ESV、聖書スタディ版の傍注(聖書協会共同訳に対応)を利用できる。なお、プレミアム版は最初の1年間のみ、発売記念価格として年間1500円(税別)で提供される。
インターネット環境(推奨ブラウザはグーグル・クロム)があれば、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用可能。書名・章節を選択することで、簡単に目的の聖書箇所にたどり着くことができ、検索機能を使って聖書内の語句を調べることも可能。地図や用語解説なども搭載している。またプレミアム版では、節ごとに各訳の比較もできる。
聖書協会共同訳は昨年12月、引照・注付きの中型版2種(旧約続編付き・なし)が初版として発売された。その後今年に入って、引照・注なしの「スタンダード版」として、9月に小型版2種(旧約続編付き・なし)、11月に中型版3種(旧約続編付き・なし、新約詩編・箴言付き)が新たに発売されている。