空気の汚染ももちろん深刻ですよね。放射能の汚染もあります。少なくとも、水と食品、添加物、酸化物に関しては注意ができると思います。なるべく自然農法で作られた生の野菜を摂りますと、体の中に良い菌が増えます。ですから、どっちつかずの日和見菌が善玉菌のほうに寄っていく。悪玉菌もなくてはならず、ゼロではいけないのです。
特に、がんになられて、抗がん剤などで治療されている方は、腸の中の良い菌まですべて殺されてしまいます。従って、どんどん腸に良い菌を入れてあげなければいけない。それはいわゆる乳酸菌ですね。腸の環境を整えるためには、良い酵素が必要なのです。
野菜が本来持っている酵素の力というのは、土が良くて初めて生じます。土の中に肥料をたくさん入れることもよくないのです。自然農法というのは、土をいじらず、自然のままの環境で作る。そういう環境の野菜が手に入ったら、おそらく一番いいと思います。その次は、やはり、農薬が少ないもの。
そして、加熱されたものというのは、ほとんど酵素が死にます。60度くらいを超えると、酵素は死にます。味噌汁を飲むときに、味噌の中に酵素があります。醤油も加熱されていない醤油ですと、中に酵素があります。体にとって良い味噌汁の作り方はこうです。まず、茶碗の中に味噌を入れます。そして半分くらいの水を入れて、味噌を溶きます。水で味噌を溶くのです。
鍋の方には具と湯を入れて、だしを入れて沸かします。半分の水と味噌の中に、こちらの具の入ったものを半分くらい入れますと、温度が60度以下になります。そうしますと、味噌の酵素が生きているということで、ぬるいんですけれども、「味噌汁は熱くないと!」という方は、酵素を殺してもったいないんですね。野菜から摂る酵素、そして調味料から摂る酵素。これが、腸内細菌を良くしてくれます。
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