こんな時にどうするQ&A 聖書的原則と私の体験(2)
仕事のストレスをどう乗り切ったか
ストレスは、仕事で遭遇するさまざまな困難や苦しみによって与えられることが多い。その中でも特に多いのが、肉体的に、また精神的に自分の本来の能力の限界を越えて過度に負担がかかる場合や、人間関係で悩む場合に引き起こされるストレスである。
しかし、どのような仕事でも、良い仕事を行おうとすれば、多少のストレスは覚えるものである。ただ短期間であっても極度に大きいストレスを感じる場合や、それほど大きくなくてもストレスを継続的に感じる場合は問題である。
深刻なのは、極度に大きいストレスを長期間にわたって感じる場合である。このような場合、肉体的、また精神的にダメージを受けやすく、状況を打開することが必要である。
ストレスを低減するにはまず、私たちの命は主から頂いたものであり、肉体や精神を良好に管理することは、私たちに課せられた責任であるという思いを持つことが大切である。そして、過度に負担がかかっている場合には、それを軽減すること、また人間関係で悩む場合には、それを何とか修復することが必要である。
過度の負担を軽減するには、視点を目先ではなく将来に置き、長期的な観点に立ち、長いスパンで判断して仕事に取り組むことが有効である。肉体的、また精神的につらい場合は、その時、たとえ出世コースから外れるようなことがあったとしても、仕事のペースや仕事量を落とすことが必要である。
前述したように、キリスト者の仕事の主目的は、お金を得ることや出世をすることではないからである。肉体や精神に異常を来すまで仕事をすることは、決して神の願われることではない。たとえ出世コースから外れたとしても、神が願われるよう仕事をするなら、主は将来最善に導いてくださるとの主への信頼を持つことが大切である。
しかし立場や責任上、どうしても過度の負担を軽減させることができない場合もある。そのような時には、前向きの思考を持つことが有効である。そのためには、短い時間であっても折に触れて主と交わること、神に目を向けることが大切である。
マタイ11:28に「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」とあるからである。
また人間関係を修復する最大の秘訣は、へりくだって他人を自分より優れた者であると思うことである。ピリピ2:3に「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい」とある通りである。
既婚者の場合に助けとなるのは、配偶者との良好な関係である。仕事の場での人間関係で悩むとき、配偶者によって慰められ励まされることは、ストレス低減の非常に有効な方法である。
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(参考並びに引用資料)
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