第2の人生への準備をどうするか
ビジネスマンは、いつか定年を迎える。男性のビジネスマンの場合、定年を60歳とし、平均寿命を約80歳とすると、定年後の第2の人生は約20年と結構長い。従って、第2の人生をどのように過ごすかは重要であり、そのために定年の前から準備を行うことが必要である。
キリスト者のビジネスマンが第2の人生をどう過ごすかは、召命感に大きく依存するように思われる。前述したが、キリスト者の召しには大別して、世界管理の業の一環を担う労働への召しと、キリストの福音を宣べ伝える証しと宣教への召しの2つがあることを述べた。
定年退職後においては、労働への召しの部分は一般的にはかなり小さくなると思われる。従って、証しと宣教への召しをどう捉え、それにどう取り組むかがポイントとなる。例えば、その働きをフルタイムで行うのか、またパートタイムで行うのかが第2の人生の方向を大きく左右することになる。それ故、その召しへの対応方法につき、定年の3〜4年前から検討を始め、具体的に準備を進めていくことが大切である。
私の場合、定年退職後の進路として、同じ会社でさらに仕事を続ける、レイマン(信徒)として教会により積極的に仕える、神学校に行き牧師となる、という3つの選択肢があった。これらのうちどれを選択すべきか、定年退職の3年くらい前から、神の御心を求めて祈り始めた。また、教会の方々にも祈っていただいた。
その結果、神は私の周りの環境を変えるという方法、すなわち私の家族全員(妻、長男、次女)を私より先にフルタイムの献身者に導くことによって、私を神学校へ行くように導かれた。
このように、定年退職後の進路に関しては、本人の祈りや牧師や兄弟姉妹の祈り、聖霊の働き、御言葉、本人の周囲の環境の変化、他者のアドバイスなどを通して、神はご自身の御心を示され導かれることを覚え、前もって準備することが大切である。
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(参考並びに引用資料)
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