【CJC】教皇フランシスコは9日、公開枢機卿会議を11月19日に開くことを告げ、その中で任命される17人の新枢機卿(有権枢機卿13人、非有権枢機卿4人)の名前を発表した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、バチカンでは10月8、9日に、聖母マリアへの信心をテーマにした聖年行事として、ロザリオの祈りや教皇ミサが行われた。9日、ミサの後半に唱えられた正午のアンジェラスの祈りの際に、教皇は公開枢機卿会議の開催を告知、さらに「いつくしみの特別聖年」の終了日の前日11月19日に枢機卿会議を開き、この中で5大陸の11カ国から13人の有権枢機卿(教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿)を任命することを明らかにした。
教皇は、翌20日「王であるキリスト」の祭日に、「いつくしみの特別聖年」の閉幕ミサを、新枢機卿らをはじめ、枢機卿団・司教・司祭らと共同司式したいと述べた。
新枢機卿13人の名前は次の通り。(以下、発表順・敬称略・括弧内は出身国・所属修道会)
1. マリオ・ゼナーリ、駐シリア教皇大使(イタリア)
2. デュドネ・ヌザパランガ、バングイ大司教(中央アフリカ・聖霊会)
3. カルロス・オソロ・シエラ、マドリッド大司教(スペイン)
4. セルジョ・ダ・ロシャ、ブラジリア大司教(ブラジル)
5. ブレーズ・J・キュピック、シカゴ大司教(米国)
6. パトリック・ド・ロザリオ、ダッカ大司教(バングラデシュ・聖十字会)
7. バルタサル・エンリケ・ポラス・カルドソ、メリダ大司教(ベネズエラ)
8. ジョセフ・ド・ケセル、ブリュッセル大司教(ベルギー)
9. モーリス・ピア、ポートルイス大司教(モーリシャス)
10. ケヴィン・ジョセフ・ファレル、教皇庁信徒・家族・生命省長官(米国)
11. カルロス・アギアール・レテス、トラルネパントラ大司教(メキシコ)
12. ジョン・リバト、ポートモレスビー大司教(パプアニューギニア・聖心布教会)
13. ジョセフ・ウィリアム・トビン、インディアナポリス大司教(米国・レデンプトール会)
また教皇は、教会の司牧に大きく貢献し、今は第一線を退いている名誉大司教1人・名誉司教2人、またキリスト者としてのはっきりとした証しを示した司祭1人の(教皇選挙の投票権を持たない)新枢機卿4人の名前を発表した。
1. アンソニー・ソテル・フェルナンデス、クアランプール名誉大司教(マレーシア)
2. レナート・コルティ、ノヴァラ名誉司教(イタリア)
3. セバスティアン・コト・コアライ、モハレス・フーク名誉司教(レソト・オブレート会)
4. エルネスト・シモーニ、シュコドラ=プルト大司教区・司祭(アルバニア)