【CJC】教皇フランシスコは2日、学校で子どもたちにジェンダー論を教えることは「油断のならないインドクトリネーション(教化)」だとの見解を示した。その一方で、同性愛者や体と心の性の不一致を強く感じるトランスセクシュアルに対しては常に敬意を払っていると主張した。AFP通信が報じた。
3日間のカフカス地方訪問を終えてローマに戻る特別機の中で、教皇が同行記者団に対し、「同性愛の性質や性別変更が存在することと、それを学校で教えることは別だ」と述べた。
教皇はさらに、ジェンダー論は伝統的な家族観や結婚に対する「世界規模の闘い」の一部だと主張。学校で子どもに教えるような方法で「考え方を変え」ようとすることは「イデオロギーの植民地化」だと語った。
一方で教皇は、記者団から同性愛者やトランスセクシュアルについて聞かれると、こうした人々は可能な限り社会に歓迎され、受け入れられ、溶け込むべきだとの呼び掛けを繰り返し、「私はこうした傾向のある人々、同性愛の慣行に寄り添い、神のそばへ導いてきた」「1人たりとも見捨てたことはない」と答えた。