Skip to main content
2026年6月25日17時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
聖山アトス巡礼紀行

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人

2016年9月3日13時24分 コラムニスト : 中西裕人
  • ツイート
印刷
関連タグ:中西裕人東方正教会日本正教会(日本ハリストス正教会)ギリシャギリシャ正教会アトス

この旅で大きな期待を持っていた1つに、シモノスペトラ修道院がある。

ここは、アトスのことをネットや書籍で調べると必ず、最初にヒットするといっても過言ではない修道院であり、写真でありながら、その絶景に誰もが声も出ないほどの感動を覚えるものである。

ヴァトペディ修道院を後にし、カリエへ戻り、ダフニ港行きのバスに乗り込む。

ダフニ港では、午後1時着のウラノーポリから出た船が到着するのを待つ。そこから、その船でアトスを出て現世に戻る者、小さい船に乗り換え、半島の南を目指す者に分かれるのである。われわれはその南を目指す船に乗り込む予定である。

ダフニ港の昼過ぎは、アトスへ来る者、去る者、半島の南を目指す者、そこから戻って来る者と巡礼者たちでごった返すことになる。お土産屋が2軒、商店が1軒に、カフェが1軒だけあり、皆思い思いに就航時刻まで船を待つ。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人
ダフニ港

そこでふと、下に目をやると、段ボールに子猫の姿が。母猫が怖い顔で近づくなと牽制(けんせい)しているが、子猫たちは興味津々に段ボールを出たがる。

ここアトスでは、1400年以降女人禁制を敷いている。女性は、この地を自らの土地とした生神女マリヤ(キリストの母)様だけであるという考えからきているが、家畜まで全てオスという徹底ぶりである。そんな中、ネズミ退治のために猫のみはメスが存在するのである。つまり、繁殖はこの猫だけなのである。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人

出発時間になり、少し小さめの南行きの船に乗り込んだ。美しく透き通るエーゲ海の海、魚たちも気持ち良さそうに泳いでいた。しばらくすると、エーゲ海から突き出た尾根がどこまでも高く、そして強く、大きく雄大なあのアトス山が姿を現すのだ。

数分後、いよいよ初対面とともに、呼吸の乱れを感じる瞬間が訪れる。海抜300メートルの岩山を切り、その上に、誰も寄せ付けないと思わせる修道院を見ることができる。これこそ、シモノスペトラ修道院である。

人の力の無限を感じることができる。横から見ると張り付くように、そして岩山に一体化したような感覚に陥る。土台は、歴史と共に崩れ落ち、修繕の最中のようだ。ここには、今も約100人の修道士が住み、共同生活を送っているとのことである。

この修道院はのちに、2度目、3度目の旅で滞在することになり、ここでもある修道士と出会い、とても貴重な時間を過ごすことができたが、またの機会にご紹介したい。

さらに船は南下し、今度は海の目の前に立つグリゴリウ修道院が見えてくる。こじんまりしているが、まるでヨーロッパ貴族の別荘のような場所に位置し、テラスや回廊、海を意識した窓造りなどから、リゾートホテルのような雰囲気さえ感じる。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人
シモノスペトラ修道院
聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人
グリゴリウ修道院

さらに南下し、とてつもないアトス山の存在を感じながら、ディオニシウ修道院が見えてくる。これも大きな岩山にポツンと立ちはだかる。その周りには、段々畑が整備され、気候に合った野菜などが育てられている。今日はこの修道院に泊まる予定だが、われわれはさらに南下した。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人
ディオニシウ修道院

アトス山へ近づくにつれ、誰も登れないほどの崖が目の前に立ちはだかる。急峻(きゅうしゅん)な崖の中にポツポツと修道小屋が立ち並ぶ。アギアアンナと呼ばれるこの地域では、物資の輸送にロバを使う。船が到着する頃には、港で多くのロバが道に並ぶ姿を見ることができる。

さらに南下し、半島突端に近づくと、水の色はエメラルド、岩山も白色が混じった美しいコントラスト。数軒のケリが岩にへばりつくように建てられ、物資の輸送用のロープが建物間を結んでいる。

どのような方法で建てたのか、どうやって行くのか、疑問しか湧いてこないほどの絶景に、ただただ息を呑むだけだ。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人
崖にへばりつくようにケリ(修道小屋)が立ち並ぶ

さらに、半島の端のポツンとした岩には、大きな十字架が立てられている。この地域はアトス宗教自治国であると、対外的な印として立てられているのだという。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人
アトス半島

人を長年寄せ付けなかったアトス半島の全貌を見ることができた。特に半島の突端のケリで暮らす修道士は、夜になれば何の光も無い暗闇に包まれる。何のために祈るのか、自分とは、孤独とは・・・。たった1人、祈りと共に夜明けを待つことになる。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(15)男だけの船・その2:崖にそびえ立つ修道院 中西裕人

次回予告(9月17日配信予定)

途中に見たディオニシウ修道院を訪れます。ここでは、なんとも美しい夕日を見ることができました。お楽しみに。

<<前回へ     次回へ>>

◇

中西裕人

中西裕人

(なかにし・ひろひと)

写真家。1979年生まれ。東京都杉並区出身。日本大学文理学部史学科卒。外苑スタジオ勤務後、雑誌「いきいき」(現「ハルメク」)専属フォトグラファーを経て独立、雑誌、広告、webを中心に活動中。2014年に洗礼を受ける。父は日本ハリストス正教会司祭であり、年に数回共にアトスを訪れ修道士の生活などに密着した取材を続けている。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:中西裕人東方正教会日本正教会(日本ハリストス正教会)ギリシャギリシャ正教会アトス
  • ツイート

関連記事

  • 聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(14)ヴァドぺディ修道院~修道士たちの仕事 中西裕人

  • 聖山アトス巡礼紀行(13)メギスティス・ラヴラ修道院・その2~M司祭とパウェル司祭 中西裕人

  • 聖山アトス巡礼紀行(12)メギスティス・ラヴラ修道院・その1~美しき土地 中西裕人

  • 聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(11)トラペザと修道士 中西裕人

  • 『芸術新潮』6月号で中西裕人さんのアトス巡礼特集 「広島弁による仁義なき聖書」「聖書と美術」特集も

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • 韓国異端「新天地」の李萬熙総会長を逮捕、信者5万6千人を政党に強制入党させた疑い

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 「ヘブライズムが世界を救う」 ジーザス・ジューン・フェスティバル2026、東京・新宿で6月29日

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授

  • ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.