【CJC=東京】ロシアで2日、「神なんていないんだよ!」とインターネット上に書き込んだ男性が、ロシア正教信者の心情を害したとして起訴された。AFP通信が報じた。有罪判決が下れば、最大で禁錮1年が言い渡される可能性がある。
南部スタブロポリ在住のビクトル・クラスノフ被告(38)が、2014年に地元のユーモア系ウェブサイトで展開された、聖書に関する議論をめぐって起訴された。
クラスノフ被告はこのネット議論の中で、「ユダヤ人のおとぎ話を寄せ集めて聖書と名付けただけで、全くのたわごとだ。少なくとも僕にとっては」などと主張。さらに「神なんていないんだよ!」と書き込んだ。
これに対し、議論に参加していた若者の1人が「ロシア正教信者の心情を害した」として被告を告訴した。
起訴の根拠となったのは、女性パンクバンド「プッシー・ライオット」がロシア正教会の大聖堂で挑発的なパフォーマンスを行って懲役刑判決を受けたことを機に、2013年に制定された法律だという。