岡山県は14日、同県備前市の水産加工会社「丸共水産」が出荷した生食用カキから、基準値を超える大腸菌が検出されたとして、同社に生食用カキ約500キロを回収するよう命じたと発表した。これまでのところ、健康被害は報告されていないという。
発表によると、回収対象の生食用カキは、加工年月日が今年1月11日で、消費期限が同14日のもの。カキは岡山県虫明海域産で、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、岡山の各府県に出荷された。
内容量・出荷量は、合成樹脂製袋入りのロケット型製品150グラム(900本)・500グラム(612本)、合成樹脂製容器入りの円盤型製品150グラム(18枚)・200グラム(10枚)・250グラム(40枚)・500グラム(84枚)の計1664製品、497・7キロ。
食品衛生法では、生食用カキの大腸菌の最確数基準値を100グラム当たり230以下としているが、100グラム当たり330の大腸菌を検出したという。愛知県が岡山県に通知して判明した。
岡山県は、消費者に対して回収対象品を食べるのを控えるよう呼び掛けるとともに、丸共水産(電話:0869・72・3356)に問い合わせるよう求めている。