「それから弟子たちに言われた。「だから、わたしはあなたがたに言います。・・・ああ、信仰の薄い人たち。何を食べたらよいか、何を飲んだらよいか、と捜し求めることをやめ、気をもむことをやめなさい。これらはみな、この世の異邦人たちが切に求めているものです。しかし、あなたがたの父は、それがあなたがたにも必要であることを知っておられます。何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。・・・あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです」(ルカ12:22~34)
フランスで大規模なテロがあり、世界中で心を痛めています。暴力で自分の主義、主張を通そうとする、人間は賢いようでも愚かです。人の命は、神から離れては、健全に生きていくことはできない、命そのものが神から与えられたものである以上、命の与え主である神に結びついてこそ、私たちは幸せな真っ当な生き方ができることを思い起こしましょう。
私たちクリスチャンも、ともすれば世の中の価値観に流されがちですが、選ばれ救われたあなたを幸せにするイエスの真っ直ぐなお言葉を、今日、心の中に受けとめましょう。
1. 神を信じ神につながることを第一とする
クリスチャンとしての優先順位の一番は、神に結びつくことです。神の恵みにつながる事柄を第一に求めましょう。現代人は、どれから手をつけたら良いか分からないほど忙しい日々を過ごしています。クリスチャンである私たちは、自分が弱くて足りない者であることを自覚し、私たちが幸せになるためには、まず神に結びついていることが必要だと知りましょう。そのことに感謝し、これを第一とするという優先順位を決して間違えないことが、クリスチャンらしい幸せを生み出す一番目の鍵です。
2. 神の恵みは十分に備えられている
どんなに小さく、価値のないように思える私たち一人一人にも、神の恵みは十分に備えられていることを知りましょう。 自分に自信が持てなくても、神を信じていれば、全く恐れることはないのです。小さき者、弱い者を神は選び愛してくださるのです。「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」(Ⅱコリント12:9)、「あなたが弱い時にこそ、あなたは強いのです」と主はお語りくださいました。この救い主の目が、あなたに向けられています。あなたが悔いのない幸せな人生を歩めるよう、神の国での永遠の命を与えてくださっていることを感謝しましょう。
3. 神が喜ばれる行動をする
私たちは損得勘定で行動することがないでしょうか? 見返りを期待することはありませんか? それが人間の姿かもしれません。しかし神は、そんな薄っぺらな損得勘定を乗り越えて、私たちを愛し、救ってくださったのです! なんというご愛でしょうか。算盤(そろばん)づくを越える「施し」は、必ずしも人からは評価されず、かえって批判されることもあるでしょう。でもあなたのどんな些細な「施し」にも、神はしっかり目を留めてくださり、神が「宝を天に積み上げる」ようにしてくださるのです。そして神は共に喜んでくださる、これが本当の喜びを生み出すものになります。祈り、御心を求めて神に喜ばれる行動を選択しましょう。
4. 心のよりどころを神の御前に据える
私たちの宝はイエスの元にあります。そこに私たちの心はあるのです。豊かで長寿でも、自分の居場所がないと嘆く人々がいます。しかし常に私たちの心は、主の臨在の中、神のおられる天の国に在り、本当に救われているのです。この喜びを頂いて、あなたの心の居場所をもう一度確認しましょう。
クリスチャンらしい幸せを生み出す、四つの鍵となるイエスの今日のお言葉を心に刻みつけましょう。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。