今年1月に刊行された青山学院大学法学部教授で同大宗教主任の塩谷直也牧師による絵本『ひとりぼっちのオルガン』の原画展が、東京・銀座の教文館3階ギャラリー・ステラ(中央区銀座4−5–1)で開かれている。6月21日(土)まで。入場無料。
絵本『ひとりぼっちのオルガン』は、子どもから大人まで心が疲れたときに元気をくれるビジュアルエッセイ。絵は、関西を中心に活動する気鋭のイラストレーター、イタクラヨウイチさんによる。イマジネーションを膨らませる独特なタッチが特徴的で、今回の原画展でも、生き生きとした人間の表情、かわいく表情豊かに描かれた動物たちなど、ぬくもりあふれるイタクラヨウイチさんの世界を味わえ、文字が載ったものとはまた違った雰囲気の原画を見ることができる。
イタクラヨウイチさんは、兵庫県西宮市出身。1997年に大阪芸術大学デザイン学科を卒業後、2011年にイラストレーターの登竜門である第12回インターナショナル・イラストレーション・コンペティションで翔泳社賞を受賞するなど、多くの賞を受賞している。主にペインターを使ってデジタルペイント作品を制作しているが、最近ではCGで出力した背景の上に手書きを加える作品も制作している。
塩谷牧師は、「彼の絵は僕の考えていた世界観とは全く違う独特な世界観だった」と言い、自分にはないものを持つイタクラヨウイチさんにあえて絵を頼んだのだと、刊行の際に話している。今回の原画展では、24点のイラストが展示され、絵本だけではなくポストカードも1枚150円(税別)で販売されている。
午前10時から午後8時まで(日曜日は午後1時~午後8時)。問い合わせは、教文館キリスト教書部(電話:03・3561・8448、ホームページ)まで。