東京基督教大学(千葉県印西市)国際宣教センター内に設置されている日本宣教リサーチ(JMR)が、全国のキリスト教会の教勢や来日宣教師の実状調査をまとめた「JMR調査レポート」(2014年度)を、同大のサイトで発表した。同レポートによると、13年度の全国の教会数は約9070で、信者数は約104万人。キリスト教信者の対人口比は0・82%だった。信者数については「2010年度以降、カトリック、オーソドックス(正教会)、プロテスタントとも減少傾向」にあるが、教派別では、ペンテコステ・カリスマ系や単立教会系で増加傾向を示した。
日本宣教リサーチは、『キリスト教年鑑 2015』『日本カトリック司教協議会イヤーブック 2015年』『クリスチャン情報ブック 2014』から、2013年度の日本のキリスト教会全体の教勢の概数を算出。教会数は、カトリックが1000、オーソドックスが70、プロテスタントが8000で、合計9070。教師数はそれぞれ、1500人、50人、1万人で、合計1万1550人。信者数はそれぞれ、45万人(対人口比0・35%)、1万人(同0・01%)、58万人(同0・46%)で、合計104万人(同0・82%)だった。
教派別では、各グループとも、教会数は増加傾向か横ばいが多いが、教会員数と礼拝者数は、ペンテコステ・カリスマ系、単立教会系などは増加傾向を示したが、他のグループは横ばいか減少傾向を示すものが多かった。
日本宣教リサーチは、30年以上にわたって日本の教会に関する情報を提供してきた教会インフォメーションサービス(CIS)の働きを、同大が継承する形で昨年発足。今回のレポートが、発足後最初の年度調査レポートとなった。15年度は、東日本大震災の記録を残すとともに、これからの日本宣教の在り方を被災地の取り組みから学ぶため、「震災と信仰」調査プロジェクトを実施するという。
「JMR調査レポート」(2014年度)の「概要編」は、同大のサイトでダウンロードできる。「詳細編」(有償)に関する問い合わせは、同大国際宣教センター(電話:0476・31・5522、担当:玉井)まで。