主に感謝するのは、良いことです。いと高き方よ。あなたの御名にほめ歌を歌うことは。……主よ。あなたは、あなたのなさったことで、私を喜ばせてくださいましたから、私は、あなたの御手のわざを、喜び歌います。主よ。あなたのみわざはなんと大きいことでしょう。あなたの御計らいは、いとも深いのです。まぬけ者は知らず、愚か者にはこれがわかりません。悪者どもが青草のようにもえいでようと、不法を行う者どもがみな栄えようと、それは彼らが永遠に滅ぼされるためです。……主は、わが岩。主には不正がありません。(詩篇92篇1節~15節)
クリスマス、一生懸命伝道して人々をお導きしたいのですが、この忙しい時に感謝する心の姿勢を確認しておきたいと思います。この詩篇は、ダビデが神の前に神の民と共に祈った讃美です。ここから感謝によって、幸せを引き寄せる秘訣を学びましょう。
1. 良いことを選び取る
不平や愚痴ばかり言う人のそばにいると、こちらまで嫌な心になってきます。イギリスの大学の体力実験で、黙っているより、前向きな言葉を言う方が良い結果が出たそうです。ただの言葉にも力があるなら、心と信仰の込められた言葉には、人生の向きを全く変える力があります。悪い言葉を選べば、自分が損をするだけ。教会に来られること、友人や家族がいること、働き学べること、家や財産も感謝です。文句ではなく、感謝という良きものを選び取りましょう。
2. 主の御業の奥深さを感謝しよう
私たちには、自分の一生懸命を超えて神の愛や聖霊の力が働き、人生のシナリオは自分ではなく、神によって導かれています。今は良い状況に思えなくてもその先に神の素晴らしいご計画が待ち受けているのです。聖書の中には、モーセを始め苦しい人生を送った人物がたくさんいます。しかし後には、皆必ず素晴らしいことが起こるのです。素晴らしいシナリオを持っていらっしゃる神が、私たちの思い至らない奥深く素晴らしいご計画、富、知識を備えて下さっていることを感謝しましょう。
3. 善悪を区別して良いものを選ぶ
7節には、明確な善悪の対比が語られています。価値観の多様化で、本人さえ良ければいいのではという考えが蔓延しています。しかし神は清く正しいお方です。神に喜ばれる清く良いものと悪魔による滅びや死とは、はっきりと一線を画するのです。神に喜ばれないものは罪深く汚れているので、それに関わって幸せになれるはずがありません。善悪の境目をはっきりと知って、良きものを選ぶのです。人に対しても、恨んだり憎んだりするのではなく、愛すること赦すこと、奪うより、与えることを選びましょう。
4. 自分が何者であるかを問う
10節の「野牛の角のように」とは、しっかり真っ直ぐ前を向いて堂々と歩むことです。正しい者には必ず恵みが与えられます。様々なことで弱さを認めざるを得ない私たちですが、自分に力がなくても大丈夫。主が引き上げて下さいます。神を信じて歩む信仰者は、落ち込む時も力を与えられ、正しい者は、レバノンの杉のように繁栄するのです。
5. 神と共に躍動感のある人生を歩もう
14節に、年老いてもなお生い茂るとあるように、私たちの一生は神からのいのちで豊かに恵まれます。クリスチャンになると、いのちの質そのものが変わるのです。何歳でも生き生きとして躍動感に溢れて実年齢より心身ともに若くありたいのです。私たちは神にあって祈ることができるので、常に若々しくいられます。教会で神と共に歩めばわかります。
感謝のある人生を歩ませていただけることを喜んで祈りましょう。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。