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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(65) 宮村武夫牧師

2013年12月1日18時32分 コラムニスト : 宮村武夫
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宮村武夫牧師+

トロアスにて
使徒の働き20章7節~12節

[1]序

今回は使徒の働き20章7節から12節を通し、トロアス教会の主日礼拝の様子に注意します。

直前の6節では、パウロがピリピ教会を訪問し、その後トロアスに向かい5日間の船旅をなし、先発していた人々(4、5節)と合流、トロアスで一週間を過ごした事実を記しています。

トロアスは、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください」とのマケドニヤ人の幻をパウロが与えられ、マケドニヤ宣教の道が開かれた記念すべき地です(16章8節以下)。この地にも、今やキリストのからだである教会が誕生し形成されています。

[2]トロアス教会の主日礼拝

(1)週の初めの日に
7節に、「週の初めの日に、私たちはパンを裂くために集まった」とあり、日曜日に集会礼拝が行われていた様を伝えています。初代教会において、週の初めの日(日曜日)に主日礼拝がなされていたと暗示する箇所(ヨハネ20章26節、Ⅰコリント16章2節、黙示録1章10節など)参照。

(2)集会の目的
パンを裂く。「私たちはパンを裂くために集まった」(7節)と目的を明示。パウロの一行がトロアスを出発する最後の時にも、ユテコの事件にもかかわらず、「パンを裂いて食べてから」(11節)と、集会の目的が果たされています。

この「パンを裂く」とは、主イエスの死と復活を記念し、再臨を待ち望む特別な機会と定められている聖餐式を指すと考えられます。この聖餐式は、信徒たちが普通の食事を共にする愛餐と密接な関係で守られたと推定されます。

初代教会では聖餐式を重んじ、共に食事をする愛餐を大切にしていた様を見ます(Ⅰコリント11章20節)。

(3)宣教
聖餐式と愛餐に加え、集会の中心は、何と言っても宣教です。パウロが「人々と語り合い、夜中まで語り続けた」(7節)、また「明け方まで長く話し合って」(11節)と描かれています。

パウロが何をどのように話したか、使徒の働きに見るパウロの福音宣教(13章16節以下、14章22節以下、20章18節以下など)を参照。旧約聖書に基づき、主イエスご自身に焦点を合わせ、神の恵みの御業を説き明かしたのです。

この場合、「人々と語り合い」(7節)とあるように、パウロに対して人々の側からも様々な報告や相談をなしたと考えられます。神のみことばである聖書の説き明かしを中心に、実際生活にかかわる話し合いも含まれていたのです。

翌日はトロアスから陸路南は25キロもあるアソスへ向かう予定を控えながら、夜を徹して語るパウロの熱心。生活に基づくあかしをなし、様々な相談を続けるトロアス教会の人々の熱意。これらを、「私たちが集まっていた屋上の間には、ともしびがたくさんともしてあった」との表現が美しく指し示しています。

[3]ユテコの事件

ルカは、9節と10節で青年ユテコに焦点を合わせています。

ユテコは、「窓のところに腰を掛けていた」のです。眠気と戦い続けるユテコ。パウロの話はなおも続くのです。ユテコは、「とうとう眠り込んでしまう」。ユテコが居た場所が悪かったのです。彼は三階から下に落ち、大変な騒ぎになりました。騒ぎは悲しみ嘆きに変わります。

この混乱の中で、パウロは同情に富み、また厳然とした態度でことにあたります。ユテコの事件で中断された後、主日礼拝で大切なことをなし続けるパウロ(11節)。ユテコに適切な処置をなし、主日礼拝を守り、パウロは「それから出発した」のです。

トロアス教会の人々も主日礼拝でのパン裂き、ユテコに起こった出来事をめぐり大きな励まし・慰めを受け(12節)、心満たされ、彼らの日常生活・福音宣教へと向かったのです。

[4]結び

今日、私たちも週の初めの日、トロアス教会の人々のように共に集い、主なる神を礼拝する恵みにあずかっています。ユテコ同様、弱さや挫折を経験する中で、主なる神のお取り扱いを受け、「ひとかたならず慰め」を受け、各自にまた群れ全体に与えられた使命を果たしつつ、日々前進できますように。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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