私はマレーシアに出かけ、3年に1度のペンテコステ世界大会に参加しました。おなじみのムーイ先生ほか世界中から6000人ほどの先生方が参加した大会で、会議の合間には、興味深く、すさまじい勢いの働きをしておられる先生方と交流できました。アメリカの同じ大学院の2学年先輩の先生と偶然出会い、30年近くの年月を経て同じように世界で仕事をさせていただけていることを感謝しました。
日本にも必ずリバイバルの日が来ます。私たちは、その火付け役となるのです。そのために、イエスを第一として、たとえ豪雨であろうと礼拝に出席するという真っ直ぐで強い信仰を持ちましょう。そうすれば恵まれるのです。
今日の箇所は、行ないの伴う信仰生活を実現しようと訴えるヤコブの手紙からです。
1.神からの賜物である命に感謝する
大活躍をしているビジネスマンなら、この9月のための行動計画をしっかりと立てるでしょう。しかし、その前に、自分の命そのものが神からの恵みであることを素直に感謝して今日1日を生きることが大切です。ルカの福音書12章でイエスは言われています。大豊作で一生遊んで暮らせると喜ぶ大金持ちに、その夜、神の声が響き、「愚か者、おまえは今晩死ぬ。その時おまえの蓄えたものはどうなるのか」と。
どんなに計画性があっても、命が神からの恵みであると知らなければ、結局は愚か者です。計画は必要です。しかし、計画を立てる前にまず、今日生かされていることを感謝しようではありませんか。そこから全ては始まるのです。
2.主の御心を実現する生き方に立ち返る
どんなときも主の御旨を求め、それに従って生きていくことです。御心を求めないで、自分の決意を語るのは情けなく愚かであり、その行き着くところは罪深い悪だと語られています。弟子の筆頭格だったペテロも、捕らえられたイエスを知らないと言い、あっけなく裏切ってしまいます。彼の威勢良さは、高ぶりでしかありませんでした。復活されたイエスの問いかけに、情けなさで返事もできないペテロでした。しかし、「わたしの羊たちを養え」と語られた、主からの言葉が彼のビジョンとなり、変えられました。
神が与えて下さる夢や目標を求め、そのビジョンを実現させて下さいと願う者になりましょう。
3.なすべきことは今すぐ行なう
「いつやるの?今でしょ!」が大流行しましたが、なすべきことが示されるなら、今それを行なう信仰を持つことです。マタイの7章にも「主よ主よと言う者ではなく、父の御心を行なう者が天の御国に入る」と書かれています。口先だけでなく、なすべきことを、すぐに行動に移す者とならせて下さいと祈りましょう。そうすれば、自分の願いや思惑を超えて、神が示して下さる、今すべきことが与えられるはずです。誰かのためにたとえ1分でも良いから祈ること、献げるべきもの、すべき奉仕や声を掛ける人がいるのではありませんか? クリスチャンに与えられている信仰は、飾り物ではありません。信仰によって歩むのです。この秋の生活に、良きサマリヤ人のような、具体的な信仰による行動が伴いますように。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。