11日の超教派一致祈祷会では宮城県仙台市のシーサイド・バイブル・チャペル牧師の内藤智裕氏による「瓦礫の中に再建された十字架は地域復興の希望の光!」と題された特別講演が行われた。
講演で内藤氏は改めて3月11日東日本大震災でまさか津波が来ないであろうと思っていた海岸線700メートルの地点の自宅から、渋滞の車線をドライバーのいない乗り捨てられた車を避けながら進み、どうにか津波を避けて避難生活を送るに至った体験を語った。
内藤氏によると、仙台市では3月11日の2週間くらい前から昼夜微震が続いていたという。教会が跡かたもなく消え去り、聖書も持たないで避難生活を送る中で、ローマ書8章28節の「神のご計画に従って神がすべてのことを働かせて益としてくださる」という御言葉を強く感じるようになったという。またヨハネ16章33節「世にあっては艱難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に打ち勝ったのです」というイエス・キリストの御言葉が全てが流されてしまった中で、これから先を見つめるのに大きな励みとなったという。
避難生活を送る中で、どこからとなく使用されていない聖書を入手することができ、その聖書を何気なく開いてみたところ、イザヤ書54章の御言葉が目に留まったという。そこには「子を産まない不妊の女よ。喜び歌え。喜びの歌声をあげて叫べ。あなたの天幕の場所を広げ、あなたの住まいの幕を惜しみなく張り伸ばし…」と書かれてある。この御言葉を読んで、何もなく避難生活を行っている中にあって、「心に響くものがあり、そこから力を受けました。(これからの将来に)わくわくするような感じが強く生じました」と証しした。
その後1Kのアパートを借りることができ、またクラッシュジャパンの支援で元喫茶店の物件を契約し、一階を礼拝堂、二階がクラッシュジャパンのサブベースとして使用されることになった。教会へはまるで神様のご計画であるかのように講壇や音響設備など必要物資が届けられたという。また教会にはまるで神様のご計画のように訪問者が毎日2、3人ずつ訪れ、不思議と一日に集中することがないという。
被災地で復興活動を行っている最中に、海外で被災地の体験談を証しないかという誘いを受けたときも、最初は乗り気ではなかったが、ヨハネ福音書21章18節でペテロ使徒が自分の行きたくない所に連れて行かれることが書かれてあることを読んで、海外に「行かなくてはならないのだ」との決断が促されたという。
内藤氏のシーサイド・バイブル・チャペルでは教会は流されてしまったものの、「十字架の塔」だけが残った。コンクリートの土台がしっかりとしていた塔の上に十字架をつけ直し、すべてが壊滅した被災地において十字架の塔が輝かしく凛と立っている様子が一般紙でも報道されてきた。
内藤氏は、今回の震災の経験を通してヨハネの黙示録3章14節~22節を深く黙想するようになったという。 18節には「豊かな者となるために、火で精錬された金をわたしから買いなさい」と書かれてある。また第1ペテロ1章7節には「あなたがたの信仰の試練は、火で精錬されつつなお朽ちて行く金よりも尊く、イエス・キリストの現れのときに称賛と光栄と栄誉になる」ことが書かれている。震災で得た艱難とそこから得た恵みを通して、「試練は朽ちて行く金よりも尊い」ことを改めて実感したという。
震災でノンクリスチャンの人が喫茶店を礼拝堂とした場所に訪れてくる光景から20節の「わたしは、彼のところに入って、彼とともに食事をし、彼もわたしと共に食事をする」という御言葉が強く感じられるようになったという。
内藤氏は「地震の前と後とするべきことは変わりません。教会で教えと祈り、御言葉を聞くこと、基本的には変わりません」とし、「震災で色々なお示しを頂いてそれぞれまた示されていることが与えられていると思いますが、やっぱり一番必要な事は御言葉とお祈り、神様との深い交わりをいかにしていくか、これが一番大切であると思っています」と述べた。
内藤氏の講演後、参加者らが数人のグループに分かれ、被災地復興のための祈祷会を捧げ、祈祷会の終わりには大和カルバリ-チャペル主任牧師大川従道氏が祝祷を捧げた。
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