Skip to main content
2025年10月22日20時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
イエス伝

「イエス伝」(27)・・・イエスは種を蒔いた2 平野耕一牧師

2010年4月3日10時42分
  • ツイート
印刷
関連タグ:平野耕一

イエスは一文章も書かなかった。彼は語ったのだ。彼のミニストリーはすべて、ことばを語ることにあった。それでは、書くことと語ることとの違いはどこにあるのだろうか。

語るためには、息を吐き出さなければならない。語るということは、息に乗せられて、ことばが現われることだ。

聖書について何の知識もない人が、つまり神について何の先入観もない人が、聖書の1ページ目を読んだら、どのような神のイメージを持つであろうか。愛の神か、義の神か、聖なる神か、恵みの神か。おそらく、そのどれでもないと思う。

創世記1章が与える神のイメージは、「語る神」である。なぜなら、ごく単純に考えて、「神は仰せられた」と10回も繰り返されているからだ。音読すれば、すぐにそれを感じ取るだろう。

聖書を「神が自己紹介をしている書―神学用語では自己啓示の書」と理解するなら、神はまず「語る神」としてご自身を紹介(自己啓示)している。

神は世界を創造したときに、「ことばによって」だけではなく、「ことばを語ることによって」創造された。ということは、主なる神は「ことば」とご自分の「息」によって創造の仕事をされたことになる。

息とは何だろうか。ルアクというヘブル語のことばは、息とも霊とも訳される。同様にプニューマというギリシャ語のことばも、息とも訳されるが、霊とも訳される。息というのは霊で、霊は息なのだ。語るときには息が出る。語るなら当然、その人の霊が出てくることになる。

人間のからだがつくられたときに、神はまず、ご自分の息を吹き込まれた。そして人間は霊、つまりいのちを持つようになったのだと書いてある(創世記2:7)。息である霊が、いのちを与えたのだ。いのちはからだにあるのではなく、その霊にある。

また、イエスがよみがえられたとき、イエスは弟子たちに現われてご自分の息を吹きかけて言った。「聖霊を受けなさい」(ヨハネ20:22参照)。つまり、「いのちの息を受けよ」と言われた。アダムが神からいのちの息を受けたように、弟子たちはイエス・キリストからいのちの息を受けたのだ。

それから40日後、イエス・キリストは天に昇った。それからまた10日経って、ペンテコステの日に天から聖霊を送り、集まって祈っていた弟子たち一同が皆、聖霊に満たされた。ペテロは、「数百年前、『終わりの日にわたしの霊をすべての人に注ぐ』と預言されていたことが現実となっているのだ」と語った。

悪霊を追い出すことに関して、イエスはこう言った。「わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです」(マタイ12:28)。

この聖句は、御霊とも訳され、霊(口語訳)とも訳されるが、先ほど言ったように息とも訳される。もし私が翻訳者だったら、ここを息と訳したい。「わたしが神の息によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来たのだ」ということである。イエス・キリストが吐く息は、神の霊であった。

パウロは、「御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい」(エペソ6:17)と書いた。御霊の剣と訳されているが、ここも息と訳したい。「息の剣を取りなさい」。息の剣とは語ることである。「息の剣、すなわち神のことばを語りなさい」ということだ。

語るというイエスのミニストリーは、ことばと霊によって成り立っていた。彼はサタンに「こう書いてある」と御霊の剣で立ち向かい、悪霊には「出て行け」と叫ばれて御霊の剣を突き付けていたのだ。

このイエスの力は、天が裂けて、御霊がはとのような形をしてイエスの上にくだったことから始まったが、イエスがミニストリーのために、毎日御霊の注ぎを受け続けたことも事実である。新しい霊の注ぎが、みことばの力を解放していた。イエスが語るときには、常にいのちが解放されていたのだ。

◇

平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:平野耕一
  • ツイート

関連記事

  • 「イエス伝」(28)・・・何がイエスを動かしていたのか 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(26)・・・イエスは種を蒔いた1 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(25)・・・イエスの赦し 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(24)・・・罪の赦し 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(23)・・・死人の生き返り 平野耕一牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(14)抗黙示思想と現代 臼田宣弘

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • ヨハネの黙示録(8)テアテラ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • ヨハネの黙示録(8)テアテラ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.