グッドタイミングで物事が展開していくときに楽しくなり、感謝があふれます。
下記の内容のはがきが届きました。
「10月23日、車の助手席に乗せてもらっていた時、上半身の骨がバラバラになる大事故で入院中です。幸いいつも聞いているラジオ放送のイエス様に助けられて一命を救われました。これからが大変だと思いますが、主人もガンで苦しんでおり、一日も早く怪我が回復することを願っています。病床で賛美歌を口ずさみ、主の祈りを唱えています。お祈りをお願いします」
表書きをみると病院名の記述はなく、「病院にて」とだけありました。長年のラジオ聴取者でもあり、自宅へお見舞いに出かけました。
マンションの3階のベルを押しても反応はなく、ドアの前で短く祈りました。ポストは階下だけなので見舞カードだけでも入れて帰ろうと思い階段を降りると、エレベーターが上にあがりました。
もう一度階段を駆け上り、チャイムを鳴らすとグッドタイミング。ちょうど病院から40日ぶりに退院したばかりでした。ともに感謝の祈りをし、さらなる回復を祈りました。
短い祈りでしたが、とても喜んでくれました。ラジオ放送を長年聞き続けておられ、イエス・キリストの十字架の救いを体験されていました。
どんなに短くても、単純に素直に祈る時、グッドタイミングの答えが与えられることをしばしば経験でき、感謝しています。
また、別の機会にお会いした婦人は、乳がん骨転移(複数)のため、5年生存が3割、10年生存が0・7割という診断を受けました。
10年を元気にこえられる人はまずいないと言われた中、祈りと信仰により9年目、元気に2時間かけて教会に来られるようになりました。
さらに、乳がん骨転移は、今年の6月に主治医より治療卒業と宣言されました。とりあえず、という言葉はついていますが、長い忍耐と祈りのグッドタイミングだと感謝しておられます。泣いたり笑ったり謝ったりの変な祈りのときもありましたが、神さまの愛とイエス・キリストの救いといやしの御業は変わらずでした。
その方は、ただ「病の具合がよくなったから」感謝します、というだけではありません。病を与えられたことによって、苦しみの中でいつも神さまが寄り添ってくださり、暗闇の中にいた自分の手をとり、光の中に連れ出してくださり、御国への希望までも与えてくださったこと。それに対して、どう表現していいか分からないほどの感謝にあふれています。
これからの与えられた時間を、「?(疑問のクエスチョンマーク)」ではなく、「!(感動のビックリマーク)」で歩んでいきたいとのお証しでした。
短い祈りだけでなく、長い忍耐の祈りの中にも神さまの愛のグッドタイミングが豊かにあることを教えられて感謝しています。祈りは、聞かれ続けていました。感謝しますと、栄光を主に帰しつつ喜びにあふれ、今日もまた天国の一日です。
何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ4:6〜7)
榮義之(さかえ・よしゆき)
1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。