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花嫁

花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり

2025年8月22日11時53分 コラムニスト : 星野ひかり
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花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり+

神に従う者の行く道は平らです。あなたは神に従う者の道をまっすぐにされる。(イザヤ26:7)

神様に従う道は、平らであると聖書に書いてある。つまずくことがないほどに平らで真っすぐな道を、信仰者は歩むと言う。私はずっとこの世界をどう歩いていいか分からなかった。しかし信仰を持ったことによって、この世界の歩き方が分かったのだ。それは簡単なことであった。親や友達、職場の人たちの期待やまなざしによって歩むのではなく、ただ神様のまなざしに喜ばれるように生きるだけである。

信仰を持ちたての頃に、空き地というか荒れ地の中でたたずんだことがある。名も知らない草たちが風の中で揺れており、その向こうに夕焼け空があった。草たちの中には、小さな花を咲かせているものもあり、繊細な花弁を風になびかれて今にも落ちそうにはためいていた。どうしようもなく「神が在る」ことが分かった日であった。

この神にただ従ってゆくだけなのだ。人生の歩き方が分かった瞬間でもあった。神のご性質は万物に現れていると記されている通り、このお方は完全なる愛であられ、義であられ、公平であられるお方であった。

日本ではやおよろずの神とも呼ばれるように、多くの人がこの神を見ている。今のように部屋にいて、氷の入ったグラスに冷たいお茶を注ぎながら口に注ぐときも、氷と氷の触れる軽やかな鈴のような音の中に神を見ざるを得ず、クーラーで冷やされた心地よい空気が湯上がり着の裾から入り、体中を冷やしてくれるときにさえ、神を知る。

表へ出れば、夏の終わりの虫たちが庭を舞っている。暑い日差しにくたびれがちな花々にホースで水をかけてやれば、霧が立ち、虫たちも花たちも喜ぶようである。神は在られ、私たちの全てを見守っている。

この愛であられ、義であられ、公平であられる神様を信じ、従う心で歩んでいると、迷路のように思えていた、複雑なこの世界に一本の道が見えるのだ。それは決してつまずくこともなく、平らであり、祝福に満ちた道である。

主よ、あなたの裁きによって定められた道を歩み
わたしたちはあなたを待ち望みます。
あなたの御名を呼び、たたえることは
わたしたちの魂の願いです。
(イザヤ26:8)

神様の定められたこの道を、一本道をひた歩き、昼も夜も絶えず神様を待ち望んでいる。義がなく、公平がなく、愛のないこの世界を嘆きながら。

なぜ貧困や格差で、人の心がうめき苦しんでいるのか。なぜ今も戦争や迫害の火は燃え盛るばかりであるのか。日本も、戦争が終わってわずか80年である。まだ傷も癒えていないはずなのに、しかし、自分の身を守るために、分断や差別がまた人々の心に忍び寄っている。

わたしの魂は夜あなたを捜し
わたしの中で霊はあなたを捜し求めます。
あなたの裁きが地に行われるとき
世界に住む人々は正しさを学ぶでしょう。
(イザヤ26:9)

逃れ得ない裁きが私たちには訪れる。それは死後であるともいわれ、終末であるともいわれている。私たちは、この神から逃れ得ないのだ。

神様を認め、ただ神様のしつらえた道を歩む。従う道とは平らである。そこには平安も祝福も、幸せもあり、充足があるのに、なぜこれほどにこの道を選ぶ者が少ないのか。

私たち神様を信じる者は、ただその道を示してゆくべきであろう。道の分からない人たちが、多く多く迷っており、それ故に苦しみ、飼う者のない羊のように弱り果てているかもしれない。

しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。(ヨハネ4:14)

(絵・文 星野ひかり)

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◇

星野ひかり

星野ひかり

(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。18年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。同年より、クリスチャントゥデイで連載を始める。これまでの掲載作品は、「のりぼと神様」(18年)、「はっつぁんとかおる姫」(同年)、「背徳の街のマリヤ」(19年)、「み使いダニエル」(20〜21年)、「さくら時計」(21〜22年)、「すみれ時計」(22年)、「小菊時計」(同年)、「夜明け前」(22〜23年)、「花嫁」(24年〜)。

■ 星野ひかりフェイスブックページ
■「花嫁(9)白百合の願い」で取り上げた星野ひかりの石鹸はこちら

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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