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英国で無神論者が有神論者を上回る 神を信じるか信じないかの鍵は「社会化」

2024年10月22日17時40分
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関連タグ:無神論イギリス
英国国教会+
英南部ソールズベリーにある英国国教会のソールズベリー大聖堂の日曜礼拝の様子=2019年5月11日(写真:PannaPhoto / Shutterstock)

英国で無神論者の数が有神論者の数を上回ったことが、複数の学術機関による共同研究で明らかになった。

英クイーンズ大学ベルファストが他の4大学と共同で2022年に開始した3年間の研究プロジェクト「無神論を説明する」(英語)はこの夏、英国を含む複数の国における無神論のレベルに関する研究の中間報告(英語)を行った。

それによると、英国では2008年から18年にかけて、神を信じる人(有神論者)は41・8%から37・4%に減少した一方、神を信じない人(無神論者)は35・2%から42・9%に増加し、この10年で逆転した。また、神が存在するかどうか分からないとした人(不可知論者)は、21・7%から18・2%に減少した。

この結果は、自国の君主が英国国教会の最高統治者の立場にありながら、国民の多数は神を信じていないということを意味する。

クイーンズ大学ベルファスト認知文化研究所副所長で、「無神論を説明する」プロジェクトの中心メンバーであるジョナサン・ランマン教授は、米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」(英語)の取材に応じ、このような変化の原因について、「断言できることは限られている」としながらも、神を信じるか信じないかは、「ソーシャライゼーション(社会化)」が重要な決定要因だと述べた。社会化とは、個々の人間が社会の一員としての役割や規範を学び、それを自己の一部として取り込む過程を指す。

「今回の結果は、社会化の結果としてどの程度、有神論者になったかが重要な決定要因であることを示しています。社会化は、主に両親によってなされますが、より広い社会によってもなされます。世界について何を考え、どのような価値観を持つかという点において、社会化が重要であることが知られています」

「性別、教育、認知バイアスなど、他の多くの要因が多少なりとも関係しているかもしれませんが、これらは社会化よりもはるかに関係が薄いのです」

知的であるかどうかや、家庭環境が安定しているかどうかなど、多くの人が、神を信じるか信じないかを決める要因として挙げる事柄は、実際には大した影響力を持っていないとランマン氏は言う。

「より知的で、より教養がある人が無神論者になるという一般的な主張(往々にして活動的な無神論者によってなされる)や、家庭崩壊や父親の不在、反抗心から人は無神論者になるという主張(往々にして保守的な宗教評論家によってなされる)は、今回の結果により全て誤りであることが示されました」

「実存的安全の役割と宗教的信仰や宗教参加の関係については重要な文献があり、安全性が高まるにつれて宗教は衰退すると論じられています。今回の結果は、それには一理あるものの、その影響は小さく、社会化よりもはるかに重要でないことを示唆しています」

一方、社会化の変化が、なぜ英国で無神論者の増加をもたらしているのかについては、「無神論を説明する」プロジェクトでは、理由を説明するデータが得られなかったとランマン氏は語った。

それでもランマン氏は、米国人研究者の故ロナルド・イングルハート氏(ミシガン大学教授)の研究を引き合いに出し、「多産規範」から「個人選択規範」への移行が一因だと述べた。

イングルハート氏は、2020年に出版した著書『宗教の突然の衰退』(英語)で、次のように述べている。

「世界の主要な宗教は少子化対策規範を絶対的な道徳的ルールとして提示し、変化に断固として抵抗しました。ジェンダーや性行動に関して、子どもの頃から慣れ親しんできた信念や社会的役割を、人々が即座に放棄することはありません。しかし、社会が十分に高いレベルの経済的・物理的安全に達すると、若い世代はその安全を当然のこととして成長し、少子化にまつわる規範は後退します」

英国における無神論者の増加が、長期的に国家にどのような影響を与えるかについて、ランマン氏は「道徳的信念や意味・目的意識の喪失による大規模な悪影響の予測は、誤っている可能性が高いでしょう」と語った。

「大半の無神論者と不可知論者は、客観的な道徳的価値、人間の尊厳、固有の権利、自然に対する『深い価値』を、一般の人々と同程度の割合で支持しています」

「無神論者と不可知論者は、『家族』や『自由』を世界と自分自身の人生に意味を見いだすために非常に重要なものと考えている点でも、一般の人々と同様です」

英国でキリスト教全般、特に英国国教会がかなり衰退していることは、この数年さまざまな形で示されている。

例えば、英国国教会の2016年の宣教統計(英語)によると、4分の1の教会は、毎週の礼拝出席者が平均13人で、このうち子どもはゼロという状況だ。

また、英全国社会調査センターは19年、キリスト教徒を自認する英国人は、人口のわずか38パーセントしかいないとする報告書(英語)を発表している。

政治の世界でも、宗教離れを加速させる動きがある。英国第3の政党である自由民主党のポール・スクリブン議員は昨年12月、英国政府と英国国教会を分離する法案を議会に提出した。この法案は現在、貴族院(上院)の第一読会で審議されている。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:無神論イギリス
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