『鍵の本 指導教科書2』(2021年)の中から、一部を翻訳して以下に紹介する。
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本書は古代アラム語(シリア語のこと)を学び、現代のアラム語を理解することにより、学生の心に教会とアラム語への愛が育つことを主なる神に期待している。
アラム語は最も古いセム語の言語で、処女より生まれた神の子イエスや弟子たちはアラム語を話していて、アラム語は神の言葉であると考える。だから学ぶのである。アラム語スリヨォヨ(新アラム語方言)族はトルコ南東部のアブディン地域に住み、今も話している。本書は文語体と口語体で書かれてある。(注:ギリシア語訳新約聖書以前のシリア語訳新約聖書は今まで発見されていない。)
本を開くと「氏名、住所、学校名」を書く項目がある。
神・アロホは単数で、複数ならアロヒィン。ヘブル語聖書では、神・エロヒームは複数形であるが、「創造した」が三人称単数形である故に、創造は唯一の神によるもの。神の複数形は、権威あるいは敬意を表現したとの説がある。(続く)
※ 参考文献
『古代シリア語の世界』(イーグレープ、2023年)
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『景教碑の風景』(シリーズ「ふるさと春日井学」3、三恵社、2022年)
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