教会では毎週日曜日に礼拝が行われるが、何かしらの特別な日の礼拝は出席者が増えるもの。教会の礼拝で出席者が最も多いのは、イースターか、クリスマスか、それとも他の日か――。イースターを前にした3月26日、米キリスト教世論調査機関「ライフウェイリサーチ」が、プロテスタントの牧師約千人を対象に行った調査結果(英語)を発表した。
それによると、牧師の90%が、イースターが最も出席者の多い礼拝、あるいは2番目か3番目に出席者の多い礼拝だと答えた。内訳を見ると、イースターが最も出席者の多い礼拝だと答えた牧師は52%、2番目が30%、3番目が8%だった。
一方、クリスマスは81%の牧師が、最も出席者の多い礼拝、あるいは2番目か3番目に出席者の多い礼拝だと答えた。次に多かったのは母の日で、51%だった。
調査はプロテスタントの牧師1004人を対象に、昨年8月29日から9月20日にかけて電話で実施。調査結果の信頼水準は95%、標本誤差はプラスマイナス3・2%。
「多くの教会は、高い礼拝出席率は(新型コロナウイルスの)パンデミック以前の過去のものと考えていますが、季節的な要因も見られます」とライフウェイリサーチのスコット・マコーネル所長は指摘する。
「教会の礼拝出席率は、秋と春先においても一貫して予測できますが、クリスマスとイースターに人出が多いことも一貫して予測可能です」
2011年に行った同様の調査で、牧師たちが最も出席者の多い礼拝、あるいは2番目か3番目に出席者の多い礼拝だと回答したのは、イースターが93%、クリスマスが84%、母の日が59%だった。それと比較すると、23年はいずれも若干減少したことになる。
それとは対照的に、教会が信者らに友人を誘うよう明確に呼びかけた礼拝が最も出席者の多い礼拝だったと回答した牧師は、11年は14%だったが、23年は20%に増加した。
この他、18%の牧師は、ホームカミングまたは教会の創立記念を祝う礼拝が、最も出席者の多い礼拝、あるいは2番目か3番目に出席者の多い礼拝だと回答した。
今回の調査結果は、宗教に無関心で礼拝に出席しない米国人が増加していることが報告される中で発表された。
米ギャラップ社が3月25日に発表した調査結果(英語)によると、米国人の30%が「毎週または、ほぼ毎週礼拝に出席している」と答えたが、11%は「月に1回程度」と答え、25%は「めったに出席しない」、31%は「全く出席しない」と答えた。毎週または、ほぼ毎週礼拝に出席している米国人は、10年代初頭は38%、00年代初頭は42%で、定期的に礼拝に出席する米国人が減少していることが浮き彫りになっている。