今の世の中では、自己利益のために作り話をして、人から金品をだまし取る犯罪が横行しています。オレオレ詐欺から始まり、人の善意につけ込む詐欺が多発しています。
聖書は、クリスチャンが注意すべき偽りの教師たちがいることを教えています。神が立てた本物の教師と、偽りの教師を見分ける方法が聖書に書かれています。
1. 偽教師
しかし、イスラエルの中には、にせ預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも、にせ教師が現れるようになります。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなことさえして、自分たちの身にすみやかな滅びを招いています。(2ペテロ2:1)
当時のイスラエルでは、聖書の律法に従うユダヤ教宗教政治が行われていましたが、神から預言を頂いたとうそを言い、人々をだます偽預言者が出ました。ユダヤ教に出た偽預言者と同じように、これから後、クリスチャンの中にも偽教師が出るというペテロの預言です。
偽教師たちは、滅びをもたらす反キリストの教えを人々の心にまき、主を否定します。そうすることで、滅びの前兆である心身の不調や人間関係のトラブル、経済的なトラブル、人生全般に及ぶ災難を身に招いています。
偽教師の心身の状態や振る舞い、人格を見ることで、キリストの似姿となった本物の教師かどうかを見分けることができます。
2. 真理の道
そして、多くの者が彼らの好色にならい、そのために真理の道がそしりを受けるのです。(2ペテロ2:2)
偽教師たちが教える、人の耳に心地良い、肉を甘やかす教えと彼らの偽善的行いを多くのクリスチャンが見習うと、その好色なクリスチャンたちを見た世の人々が、聖書にある真理の道を非難するのです。
偽教師の問題点は、彼らの非聖書的な教えによってクリスチャンの悔い改めと聖別が邪魔され、世的なクリスチャンが量産されることで、聖書の御言葉による真理の道が世の人々から非難されることです。
「彼らクリスチャンはなっていない」「私たちの方がましだ」「彼らは清くなくて偽善者で、口ばかりで信仰的でもない」という具合に、世の人々から、聖書にある真理の道がそしりを受けるのです。
3. 裁き
また彼らは、貪欲なので、作り事のことばをもってあなたがたを食い物にします。彼らに対するさばきは、昔から怠りなく行われており、彼らが滅ぼされないままでいることはありません。(2ペテロ2:3)
偽教師たちの本質は貪欲なので、作り事の言葉を用いてクリスチャンたちを食い物にします。昔から、偽教師の全ての行いに対する裁きが遅れることはなく、その罪が見過ごされることはありません。
偽教師は、クリスチャンたちを自分の群れに引き込むために霊肉を甘やかす教えを語り、言葉巧みに衣食住をだまし取ります。
まとめ
初代教会の時代、ユダヤ教徒の中に偽預言者が出たように、近い将来、クリスチャンたちの中から偽教師が出ると、ペテロ先生は預言しました。
偽教師たちは、クリスチャンたちに世的な教えの言葉と好色な行いを見せ、滅びをもたらす教えを心にまき、キリストを否定するようなクリスチャンを育てます。偽教師には、滅びの前兆である心身の不調や人間関係のトラブル、経済的なトラブルが起こり、その非キリスト的人格により、災難を身に招いています。
偽教師の心身の状態や振る舞い、人格を見ることで、キリストの似姿となった本物の教師かどうかを見分けることができます。暗闇に輝く光、これが救いの福音なのですから、真理の教えがある教会、真理の道を教える教師たちがいる教会、これこそがキリストの体である真の教会です。
◇