本紙の提携先の一つである米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」(CP、本社:ワシントン)が、福音主義報道協会(EPA、本部:アリゾナ州)による2023年の年次コンテストで、4部門の入賞を果たした。
リチャード・ランド編集主幹による論説「ウィル・スミス事件、なぜそれが重要なのか」(英語)は、論説部門で2位を獲得。米南部福音主義神学校前学長であるランド氏は、世界中の10億人が見た平手打ちは、スミス氏が認めたように「衝撃的で、痛々しく、言い逃れできない」ものだが、「理解できるもの」でもあるとし、論を展開した。
全10回のポッドキャストシリーズ「世代の教化:トランスジェンダーの戦いの内幕」(英語)は、ポッドキャスト部門で2位を獲得した。このシリーズがきっかけとなり、今年3月にはテキサス州のメガチャーチであるダラス第一バプテスト教会を会場に、米青年宣教団体「サミットミニストリーズ」と共催で、CP社初の公開イベント「ジェンダーイデオロギーの正体を明かす:子どもを守り、トランスジェンダーに立ち向かう」(英語)が開催された。また、無料の関連書籍『Exposing the Gender Lie(ジェンダーのうそを暴露する)』も発行された。
ブランドン・ショウォルター記者が司会を務め、昨年10月にスタートした「世代の教化」は、トランスジェンダー運動の根源と影響、家族への破壊的な影響について調査している。また、このシリーズは、自身の性について混乱し、悩む子どもたちを助ける方法について親たちに希望と助言を与えており、続編となるパート2は2023年後半に公開される予定だ。
イアン・ジアッティ記者による「評論:テキサスのメガチャーチ、『クリスマスの贈り物』ショーでキリストの受肉をたたえる」(英語)は、評論部門で4位を獲得した。プレストンウッド・バプテスト教会(同州)で行われたこのミュージカルには、約千人のキャストと聖歌隊、生オーケストラや本物の動物、空飛ぶ天使たちが登場した。ジャッティ氏は、このイベントを「視覚的に見事で聖書を想起させる作品」と評価した。
インタビュー部門では、ライアン・フォーリー記者による、全米バスケットボール協会(NBA)のエネス・カンター・フリーダム選手(現在はチームから契約解除)へのインタビューで4位を獲得した。「NBAのエネス・カンター・フリーダム選手が人権擁護の代償を語る」(英語)と題した記事では、トルコにいるフリーダム選手の家族が同国のレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領政権下で直面した苦難や差別が詳しく語られている。
EPAは、福音主義定期刊行物業界のための世界最大の専門組織の一つで、CP社も加盟している。加盟各社は、印刷・デジタルの両方で雑誌や新聞などの定期刊行物を提供しており、合計発行部数は1500万部を超える。
毎年、定期刊行物を対象に種別ごとに贈る「最優秀賞」と、個別の作品ごとに贈る「ハイヤーゴール賞」の2つのコンテストを開催している。CP社が入賞した4部門は、いずれもハイヤーゴール賞。
CP社は、昨年もハイヤーゴール賞の3部門(年間テーマ記事、インタビュー、ポッドキャスト)で入賞。21年は、オンライン新聞部門で最優秀賞に輝き、ハイヤーゴール賞の3部門(評論、報道、漫画)で入賞を果たしている。