主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」(創世記12:1~3)
私たちの人生が委縮しないように、私たちを生かす大切な夢や目標、ビジョンを心の中に持ち続けたいと思います。人生の中では、疫病、地震のような自然災害、経済的困難などさまざまな試練や問題がやってきます。しかし私たちの心の中には、神様によって救われた喜びがあります。
今年のテーマは「本来の自分らしさへの原点回帰。主からのビジョンを取り戻そう!」です。神様によって選ばれ、救われ、愛された者である私たちには、神様から託されたビジョンや目標、役割、使命が必ずあるはずです。
私たちの証し、奉仕、私たち自身の存在を通して、無から有を生み出す神様に導かれ、原点回帰を忘れず、主の僕として主から託されたビジョンを頂いて前進してまいりましょう。
今日の聖書の箇所は、イスラエル民族が神からの選びの民として歩み始める第1号として指名された、信仰の父アブラム(後のアブラハム)に対する神様からの言葉です。アブラハムの生涯で、神様は何度も繰り返し同じような祝福の約束を語られます。
神様は、私たちにも恵みのお言葉を語られます。特に3つのことを覚えておきましょう。
1. 環境の枠を超える神のビジョン
私たちはいろいろなものに縛られ、制限されていますが、神様は、この世の一切の制限や条件とは関係なく、ビジョンを直接語ってくださいます。
メトロ・ワールド・チャイルドの活動でサポートしているスラム街で生まれた子どもたちは、スラム街が世界の全てであるかのように思い込んでいます。ゴミをあさるか、違法な仕事をすることしか知りません。
しかし、メトロの支援によって学校へ行き、読み書きを学べば、社会に出て普通に就職することができます。
神様は、遊牧民で終わったはずのアブラハムに、神の選びの民の、信仰の父としての歩みを始めさせました。生まれ育ちの枠を超える、神が用意しておられる人生があるのです。
私たちにも、神様が用意してくださる人生の物語があることを知りましょう。
2. 祝福を軸とする人生
この神様は、祝福が基本です。良き神様で、恵みの神様であることを忘れてはなりません。
私たちがクリスチャンとなって必ず変えられることがあります。それは、神から愛され、祝福され、神の家族に加えられ、神のいのちと喜びがあり、感謝にあふれる恵みの人生へと導き入れられるということです。それまでの人生とは全く違ってきます。
私たちが、いのちの与え主であり、創造主である神様との交わりの中を歩むなら、人生の軸は祝福に変わるのです。
3. 周囲の人々をも祝福する人生
私たちが、クリスチャンであり、神様によって祝福されていることによって、周りの人々も大いに祝福されます。私たちが神を信じ、熱心に信仰を働かせることは、自分のためだけに終わらず、周りの人々の人生をも祝福へと変えていくのです。
アブラハムは、私たちのお手本として失敗しながらも、神のご計画の人生へと導かれました。今日、私たちも信仰の父であるアブラハムと同じ信仰の恵みを頂こうではありませんか。
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