彼はその手紙に、「あなたがたはウリヤを激しい戦いの最前線に出し、彼の後から退いて、彼を討死させよ」と書いた。(2サムエル11:15)
ダビデはヨアブに、ウリヤを戦場の最前線で戦わせ、敵に殺されるようにせよと命じ、ヨアブはその命令に従いました。ダビデはどのような動機でこのような行動に出たのでしょうか。その心境は複雑だったかもしれません。
複数の妻を持つという罪からはじまり、数々の勝利を収めたことによるおごり高ぶり、不倫という選択からくる不安や恐れ。さらにはウリアを戦場で死なせ、何事もなかったかのようにこの出来事を締めくくろうとしたのです。
複数の妻を持つこと(参照・申命記17:17)は、律法で明確に禁じられていました。ここから事態が悪化していったようにも見えます。残念ながら、この罪についてダビデに警告する者はいなかったようです。
誰にも罪を指摘されない環境に身を置くことは、非常に危険です。私たちにとって、愛をもって真実を語ってくれる教会の人間関係は非常に大切なのです(参照・エペソ4:15)。
キリストは私たちの人間関係について、自分の目の中の梁を見るようにと教えられました。目の中にある物を自分で見ることはできません。ですから、私たちを愛してくれる兄弟姉妹からの助言は非常に大切なのです。
この助言を受け入れることで、悲劇を防ぐことができます。私たちも、相手との境界線を適切に引く必要はありますが、最善を尽くして兄弟姉妹に助言し、愛を示すことが大切です(参照・マタイ7:1~6)。
目の中の梁を取り除かないと、前方に邪魔が入り、見るべきものが見えなくなってしまいます。神様が与えられているビジョンや使命も見えなくなる可能性があります。
自分よりも信仰年数が少なかったり、あまり信仰熱心ではないだろうと感じたりする兄弟姉妹だからといって侮ってはいけません。私も、まだ中学生や大学生という自分の子どもたちから、愛をもって聖書的な真実を語られ、度肝を抜かれた経験があります。
毎朝家族でデボーションを分かち合い、御言葉を教えていますが、逆に子どもたちから学ぶことがあります。どんな時もへりくだり、どのような形で語られるかを決め付けずに、人を通しても語られる神様の御言葉を聞きましょう。そして聖霊様の導きを求めながら、今の信仰生活に適用すべき内容かどうか判別することも大切です。
今日も教会の人間関係を大切にしましょう。自分では気付けなかった罪を指摘されたときには耳を傾け、聖霊様の導きに従いながら、聞き入れるべきものは素直に聞き入れ、悔い改めましょう。また、兄弟姉妹の罪について助言することも、勇気をもって行いましょう。
私たちは個人的にも、また教会としてもブレイクスルーを体験し、神様の満ちあふれるほどに豊かな素晴らしい信仰生活を、この地上でも歩み通すことができるのです。
GOD BLESS YOU!!!
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