ガーナの5人の青年は、日々バイクで国中を巡り重要な使命を担っている。
彼らはそれぞれ上映機材をバイクで携行し、福音が届いていない村々でジーザス・フィルムを上映している。人々は彼らをジーザス・フィルム・ライダーと呼ぶのだ。彼らは全員大卒で、キリストを伝えることに献身している若者たちだ。
険しい地形を何時間もかけて走り、人里離れ孤立した村々にも行く彼らの使命は、時に困難を伴う。どこへでも行き、どこでも眠り、何でも食べるという覚悟が必要だ。
新しい村で上映するためには、まずその村で人間関係を構築しなければならない。時には実用的なニーズを満たし、関係作りのために浄水器を提供することもある。信頼関係を築いて村の長老たちから許可を得て初めて、フィルム上映ができるのだ。
宣教団体ワンウェイ・アフリカの現地指導者は「彼らは、イエスが自分たちの言葉(吹替え)を話すことに非常な驚きを覚えます。イエスの物語を知ると心が温かくなるのです。各映画の上映は、祈りの時間とキリストに従うようにとの招きで終わります」と話す。
2016年にジーザス・フィルム・キャンペーンが始まって以来、23万人以上の村人が鑑賞した。そして、そのうちの2万8226人がキリストに従う決心をした。
しかし、この働きはそれだけにとどまらない。
ジーザス・フィルムの上映後、ライダーたちは聖書の学びの音声ツールなどを使い、村で弟子訓練のための小グループクラスを継続する。最終的には、グループが成長し、新しい教会が建つこともある。
ジーザス・フィルム・ライダーは、数カ月にわたって村の支援を続け、新しい信者を訓練し、他の人々を弟子にしていく。訓練された信者がある程度自立すると、ライダーは福音を必要とする次の村に移動するのだ。
現代機器の進歩は、大伝道者を用いずとも、強い献身と情熱さえあれば伝道成果を期待できるという恩恵をもたらした。ライダーたちの働きが大きな収穫を得て、ガーナの宣教が拡大するように祈っていただきたい。
■ ガーナの宗教人口
プロテスタント 47・9%
カトリック 12・0%
イスラム 23・8%
土着宗教 12・5%