さあ、わたしは、わたしの父の約束してくださったものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。(ルカ24:49)
五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。すると突然、天から、激しい風が吹いてくるような響きが起こり、・・・また、炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまった。すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。(使徒2:1~4)
人間は神によって造られ、神から命を与えられ、神の霊を頂いて生きています。だから、神からの霊感を正しく頂かないと、本当の人間らしい生き方をしているとは言えません。クリスチャンとして素晴らしいことは、イエス様の救いと癒やしが素晴らしいだけでなく、イエス様と私たちは神の霊によって霊的につながり、今も神様からの力、御心が私たちの内に映し出されているということです。
イエス様がいなくなってから、弱くて自信のなかった弟子たちの上に聖霊が注がれ、内側から強められました。今日の聖書の箇所は、復活されたイエス様が昇天される前に、弟子たちに聖書を悟らせるために語られた中で、最後の大切な言葉として書かれています。これから始まる3つのことを語られました。
1. 主の死と復活で始まる悔い改めと救い
救いの物語は、イエスの十字架の死と復活、昇天で完結するのではなく、主の御名を信じるなら、救いの御業が起こされるという新しい物語が動き始めることを宣言されました。イエス様が昇天され、目には見えなくても、弟子たちによって伝えられる福音により、世界中のあらゆるところで、主の名による罪の悔い改めと救いの御業が現されるのです。今もその恵みの中に生かされていることを感謝しましょう。
2. あなたがたがこれらのことの証人です
イエス様が昇天された後、起こることは他人事ではなく、「あなたがたが証人です」とおっしゃいます。あなたがた、すなわち私たちが、当事者であり体験者であり、人々にそれを証しする者になるのです。この新しい、神からの使命感のある人生が与えられていることを感謝しましょう。
3. 父なる神からの約束の力=聖霊の保証
私たちが証し人となることの約束は、聖霊によって実現します。イエス様は弟子たちに、証人となるために、父なる神からの保証としての聖霊が与えられるまで待っていなさいと言われました。聖霊による新しい物語が始まろうとしていました。そして五旬節の祭りの日、イエス様がお約束してくださった通り、天から聖霊が弟子たちの上に下りました。その日、弟子たちは異言を語り始め、証しし始め、ペテロのメッセージで3千人が救われ、初代教会が誕生しました。そして歴史を変え始めました。2千年たった今も教会の歴史は続いています。
使徒の働きは終わっていません。私たちもイエス様につながり、神の愛と聖霊の力を頂いて、この物語の続きをさらに素晴らしいものにしようではありませんか。
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