ユダヤ人たちは彼に答えた。「私たちには律法があります。この人は自分を神の子としたのですから、律法によれば、死に当たります。」ピラトは、このことばを聞くと、ますます恐れた。そして、また官邸に入って、イエスに言った。「あなたはどこの人ですか。」しかし、イエスは彼に何の答えもされなかった。(ヨハネ19:7〜9)
イエス・キリストの裁判は、ユダヤの指導者たちのねたみと民衆の自己保身で大混乱となりました。イエスは自分をキリストと自称した罪で死刑に値するとユダヤの宗教指導者たちは判断したのです。彼らは信仰ではなく、宗教としての律法で国の治安を守り、自分たちの平安を得ようとしました。
ここでピラトは、指導者たちがイエスへのねたみから殺意を抱いたことを感じ取り、理屈が通らないことを知りました。
律法は神からの戒めと裁きなので、神を冒とくすれば本来は有罪です。しかし、彼らにとって律法は宗教で社会的模範にすぎず、イエスに死刑を求刑できる性質のものではありませんでした。
イエスはキリストですから、神が神を冒とくできないので、イエスは無罪です。ですから、イエスは無罪で十字架刑で死に、人間の罪の身代わりの死を遂げて、人の救いを完成してくださいました。
ねたみによりユダヤの指導者たちは殺意を抱き、イエスに対する不正な裁判を繰り返させ、ついにイエスを死刑にすることに成功しました。しかしこれにより、罪のない神の子であるキリストが人間の罪を負った身代わりの死が実現したのです。イエスは死んで3日目に復活し、神による人類救済計画を成し遂げ、死と悪魔に勝利されました。
イエスをキリストと信じ告白する者は、罪の赦(ゆる)しを得て死から解放され、天の御国に入ることができるのです。神のご計画と勝利に感謝いたします。
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