Skip to main content
2025年7月5日21時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

心の目は見えていますか 安食弘幸

2021年11月24日18時02分 コラムニスト : 安食弘幸
  • ツイート
印刷
関連タグ:安食弘幸
心の目は見えていますか 安食弘幸+

「また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか、また、神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、どれほど偉大なものであるかを、知ることができますように」(エペソ1:18、19)

あるハンターが特殊な能力を持つ猟犬を手に入れました。普通は水辺にいる鳥を撃ち落とすと、猟犬は水にザブンと飛び込んで獲物をくわえて戻ってきますが、この猟犬は泳がないで水の上を走って取ってくるのです。

ハンターは新しい猟犬を自慢したくて、友人を誘って猟に出掛けます。ところが、この友人はちょっとやそっとのことでは驚かない変人です。2人は一日中カモ猟をしました。新しい犬は、カモが撃ち落とされる度に水の上を猛然とダッシュしてカモをくわえて戻ってきました。変人の友人にはそれを見ても驚いた様子もありません。家に帰る途中の車の中で、ハンターは変人の友人に言いました。

「ねぇ!ボクのあの新しい猟犬を見て何か気が付いたことない?」すると変人の友人は言いました。「気が付いていたさ。かわいそうに、お前の犬は泳げないんだな」

世の中には何を見ても、何を聞いても驚かない、感動しないというかわいそうな人間がいます。これは聖書のメッセージに触れたときにも起こることです。聖書のメッセージは驚くべき内容の連続です。

「この世界を造られた、創造主なる神がおられる。『人間が造った神』ではなく、『人間を造った神』がおられる。その神が人となってやってこられた。それがイエス・キリストである。イエスは人間の罪と死の問題を解決するために、私たちの身代わりに十字架で死なれ、3日目によみがえって今生ける神として働いておられる。このイエスがやがて私たちを天国に迎え入れてくださるのである」

聖書のどこを開いても驚くべきメッセージにあふれているのです。しかしこの驚くべきメッセージを聞いても読んでも、何の感動も覚えないし、何の関心も払わない人がいます。パウロはそのような人を「その思いはむなしくなり、その鋭い心は暗くなったのです」(ローマ1:21)と言っています。しかしうれしいことに、聖書のメッセージに驚きをもって聞き、真摯(しんし)に応答し、神の救いを喜んで受け取る人々もいるのです。心の目がはっきり見えている人です。

日本初のドライクリーニング店「白洋舎」の創業者の五十嵐建治さんは、外国では水を使わない洗濯技術があることを聞いて、独力でドライクリーニングの技術を開発、完成させました。1907(明治40)年のことです。

五十嵐さんは1歳の時に両親が離婚。16歳で里親の反対を押し切り、一獲千金を夢見て家を出ます。しかしだまされるなどして挫折し、一文無しとなり自死も考えます。ホームレスのように放浪しているとき、小さな宿屋の前を通り何かに吸い込まれるようにして中に入ります。すると50歳代の婦人が出てきて「お上がりなさい」と言われ、2階の四畳半の部屋に通され、夕食を腹いっぱいごちそうになり、その晩はぐっすり寝込みました。翌朝五十嵐さんは恐る恐る女主人に事情を打ち明けて「どんな仕事でもしますから使ってください」と頼みます。女主人は快く承諾してくれて、五十嵐さんは下働きを一生懸命にしました。

しかし、どうしてみすぼらしい身なりの、素性も分からない五十嵐さんが雇ってもらえたのでしょうか。実は宿の主人は、この時呼吸器の病気で永く患っていて、危篤状態でした。それで女主人は主人の看病にかかりきりで客の方に手が回らず、人手不足だったのです。こうして五十嵐さんは死なずに済んだのです。まさに神の奇しい導きがあったのです。

ある日宿屋の主人の枕元に1冊の聖書があるのを見つけ、好奇心にかられ借りて読んでみたものの、さっぱり分かりません。女主人にそのことを話すと「2階に泊まっている東京のお客さんは耶蘇(やそ)だから聞いてみなさい」と教えられます。そこでその人の所に聞きに行くと、待ってましたとばかりに喜んで教えてくれました。

このお客とは中島佐一郎さんという、毎年北海道に広告用のカレンダーやうちわの注文を取りに来ていたクリスチャンの営業マンでした。この中島さんが語る聖書の一言一言が五十嵐さんの心に染み込んでいきました。

五十嵐さんは自分の罪を示され、そのためにキリストが十字架にかかり死んでくださり、救いの道を開かれたこと、また復活、昇天、再臨についても心を踊らせながら聞いたのです。そして五十嵐さんは、今日までの自分の人生が神の計画と愛の中にあったことを悟ったのです。そして19歳の時、洗礼を受けたのです。洗礼を受けた後、五十嵐さんの意識に大きな変化が生じました。

それまでは到底不可能なことを大言壮語して、人生を真剣に考えてはいませんでした。しかしこれからは、社会のためになるような神に喜ばれる仕事がしたいと思うようになったのです。それは誰かに教えられたのではなく、聖書を読んでいるうちに自然にそう思うようになったのです。

そして29歳でクリーニング店を始めたのです。事業を通してイエス・キリストの福音を伝えたいという思いを、96歳で生涯を終えるまで貫き通したのです。

五十嵐さんの人生を見るとき、キリストとの出会いが大きく変えたことが分かります。しかしそれは、五十嵐さんが聖書の言葉に触れたとき、心の目が開かれて、その真理を受け入れ、その真理に生きることを決心したからです。

心の目が開かれていることは何と幸いなことでしょうか。

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

■ 峰町キリスト教会ホームページ
■ 峰町キリスト教会 YouTube
■ 峰町キリスト教会 Facebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:安食弘幸
  • ツイート

関連記事

  • 1羽なのにニワトリとはこれいかに 安食弘幸

  • あなたはイエスを誰だと言いますか 安食弘幸

  • 自分が変わるとき、世界が変わる 安食弘幸

  • 神に愛されている者として生きる喜び 安食弘幸

  • 困難を乗り越える信仰の力 安食弘幸

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 聖書のイエス(12)「初めに、ことばがあった」 さとうまさこ

  • ワールドミッションレポート(7月5日):コロンビア コカ農家から最前線の福音伝道者へ

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • シリア語の世界(27)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳 川口一彦

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.