高齢ドライバー(高齢運転者)による死亡事故、交通事故などが全国で相次いでいます。警察庁の発表によれば2020年に高齢ドライバー(75歳以上)が起こしてしまった死亡事故が333件(全国)で、これは、全体の約14パーセントに当たるということです。
2019年4月には、豊島区東池袋で東池袋自動車暴走死傷事故(池袋暴走事故)が発生。当時87歳の旧通産省工業技術院元院長が運転する車が暴走して、交差点に進入し、11人を死傷させました。それ以降も、多くの高齢ドライバーによる物損事故、人身事故、死傷事故が起こってしまっています。
また、今年11月17日には、大阪狭山市で89歳の男が運転する車が暴走、スーパーの敷地内で歩行者を次々とはね、1人の方が死亡、2人が重傷という事故が起こりました(大阪・3人死傷事故)。
このように、高齢者による交通事故などが頻繁に起こっている状況で、その理由の多くが誤操作(アクセルとブレーキの踏み間違え)です。これは、内閣府の発表にあるように、加齢による動体視力や瞬時に判断する力、また認知機能の低下によるものと言わざるを得ないでしょう。警察もハッキリと「車の運転は重要な手段」とした上で、「身体機能は確実に低下します」としています(千葉県警)。
国も、免許証の自主返納を呼び掛ける他、一定の違反歴がある75歳以上を対象にして、免許更新時の運転技能検査を今後実施すると発表しています。しかしながら、75歳以上の免許保有者数は「増え続けていて」、返納者数も増えているけれど、全体でいえばまだまだ少ない…という現状と報道されています(テレビ大阪)。
でも、事故は本当に一瞬で起こります。一瞬で、高齢ドライバーが「犯罪者」「加害者」になりますし、何より、関係のない一般市民の方が一瞬で「被害者」「死者」「重傷者」となる悲劇が起こってしまいます。ですので、高齢者の方には早めの免許返納をお勧めする次第です。
私事ですが、祖母も12月の誕生日を機に免許を返納することを決意してくれました。良い決断だと家族一同思っています(運転免許を自主返納した人に対する「支援措置」が各都道府県ごとに用意されています。公共交通機関の乗車運賃割引など、さまざまな特典があります。ホームページで確認可能です)。
最後に。聖書から、この高齢ドライバーによる交通事故やこれを防ぐための「自主返納」を考えていきます。
まず、聖書全体を読むと、やはりどんな人であれ加齢に伴い身体の能力などは低下していくものであると分かります(旧約聖書・創世記18:11、1列王記1:1参照)。ですから、高齢の方には過信せず、認めていただきたいのです。どんな方でも、聖書から分かるように、また内閣府も警察も発表しているように、加齢に伴い身体の各能力などは低下していくのですから。
そしてやはり、早めの「自主返納」がカギです。自分を「加害者」「犯罪者」にしないためにも。そして何より、第三者の方々を傷つけてしまうような事故を起こしてしまう前に…。
世界のベストセラー聖書は、こう教えています。
「老人たちには、自制し、謹厳で、慎み深くし、信仰と愛と忍耐とにおいて健全であるように」(新約聖書・テトス2:2)
事故を起こした多くの老人が、家族や周囲から「もうそろそろ返納を」と言われていたのに、「まだ、いける」と周囲の声を退けていたようです(過信です)。でも聖書は、老人には自制するように、そして慎み深くあるようにと定めています。そしてそれが、世界の創造主である神様の御心、神様の御旨にかなったことなのです。
また、その「自制」と「慎み深い」ことにより自主的な返納を行えば、自分自身を(加害者となることから)、また、家族を(加害者家族、犯罪者家族とすることから)、そして第三者を(被害者としてしまうことから)守ることにつながるのです。聖書全体から見て、これこそ神様の御心であると思います。
本日は、世界のベストセラーから読み解く、昨今頻繁に起こっている高齢ドライバーによる交通事故などに関する答えをお届けしました。
これを読まれる高齢の皆様(免許保有者)が正しい判断をされますように。また、ご高齢の家族を持つ皆様にも、説得する知恵が与えられますように。そして、悲惨な交通事故などから皆さんが守られますようにお祈りしております。アーメン。
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夜の街・暗闇の中に沈んでいた1人の女性。心傷つき、生きる目的を失いさまよう中…。神様のご計画の中、不思議と起こる、奇跡…。そして知る、ホンモノの希望。方向転換し、歩み出す、新しい日々。
連載小説【追う者】(https://www.alphapolis.co.jp/novel/216923936/885444367)、現在隔日掲載中です。
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