ですから、聖霊が言われるとおりです。「きょう、もし御声を聞くならば、荒野での試みの日に御怒りを引き起こしたときのように、心をかたくなにしてはならない。あなたがたの父祖たちは、そこでわたしを試みて証拠を求め、四十年の間、わたしのわざを見た。だから、わたしはその時代を憤って言った。彼らは常に心が迷い、わたしの道を悟らなかった。わたしは、怒りをもって誓ったように、決して彼らをわたしの安息には入らせない。」兄弟たち。あなたがたの中では、だれも悪い不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。「きょう」と言われている間に、日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされてかたくなにならないようにしなさい。(ヘブル3:7〜13)
動物は、親からの要求に応じ、変えられて成長していきます。人は、親や他の人たちから言葉で要求され、それに知性で応じ、変えられて成長していきます。
聖書によれば、人は神から呼ばれ、神から要求され、悔い改めて変えられ、信仰成長するといいます。
1. 聖霊が言われる
ですから、聖霊が言われるとおりです。「きょう、もし御声を聞くならば、荒野での試みの日に御怒りを引き起こしたときのように、心をかたくなにしてはならない」(3:7、8)
「ですから、聖霊が言われるとおりです」とあります。6節にある通り、キリストは神の家を治め、私たちが、確信と希望とを持ち続けるならば、私たちが神の家なのです。ですから、あなたがたのうちに住んでおられる聖霊が言われる通りしなさい、ということです。
「あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです」(ローマ8:11)とあるように、死から生へ救い出す聖霊が、私たちの内に住んで導いてくださるのです。
「きょう、もし御声を聞くならば、荒野での試みの日に御怒りを引き起こしたときのように、心をかたくなにしてはならない」とあります。過去の責めや未来への期待でもなく、きょう、もし御声を聞くならば、あなた方は疑い面倒がって頑固にならず従いなさい、さもないと、イスラエルの民がエジプトの奴隷から救われた後、肉の欲の不信仰により神の御怒りで死んだようなことになってしまう、ということです。
天の神は、イエスをキリストと信じる信仰者の内に、いのちであり導き手である聖霊を住まわせ「神の家」とし、内なる聖霊が言われる御声に聞き従い続ける人を、生かし続けてくださいます。
2. わたしの安息
「あなたがたの父祖たちは、そこでわたしを試みて証拠を求め、四十年の間、わたしのわざを見た。だから、わたしはその時代を憤って言った。彼らは常に心が迷い、わたしの道を悟らなかった。わたしは、怒りをもって誓ったように、決して彼らをわたしの安息には入らせない」(3:9〜11)
世の奴隷から救われた人々が、肉の欲を改めることなく神の忍耐と力を試み続けるなら、その不信仰生活を神は怒り審判し、キリストの統治する御国の安息には入らせないということです。
3. 生ける神
兄弟たち。あなたがたの中では、だれも悪い不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。「きょう」と言われている間に、日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされてかたくなにならないようにしなさい。(3:12、13)
滅んでいる悪魔や悪霊たち、そして、死んでいる偶像の神々でなく、今も生きて働いている万物の創造主なる神から離れないようにすることこそ、私たちが生き続けるための唯一の方法なのです。
クリスチャンたちの中から、肉に誘惑された不信仰によって生ける神から離れる者が出て、出エジプト時代に神の民が肉の誘惑で滅んだようなことが起きないようにすべきです。
肉的誘惑により不信仰者が出ないよう、「きょう、もし御声を聞くならば」とある今の悔い改めチャンス期間に、クリスチャン同士で互いに励まし合って、頑固にならないよう愛し合いましょう。
まとめ
- 神は、信仰者の内に、いのちであり導き手である聖霊を住まわせ、聖霊が言われる御声に従い続ける人を、生かし続けてくださいます。
- 神は、不信仰者たちに怒り、「わたしの安息に入らせない」と誓ったのです。信仰告白をして世の奴隷から救われクリスチャンとなった人々が、肉の欲を改めず神を試み続けるなら、その不信仰で「キリストの統治する御国の安息に入らせない」ということになります。
- 肉に誘惑された不信仰により、生ける神から離れる者が出て、出エジプト時代に神の民が肉の誘惑で滅んだようなことが起きないようにすべきです。肉的誘惑により不信仰者が出ないよう、「きょう、もし御声を聞くならば」という今の悔い改めチャンス期間に、クリスチャン同士で互いに励まし合って、頑固にならないよう互いに愛し合いましょう。
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