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ペンテコステと力 岡田昌弘

2021年5月16日22時09分 コラムニスト : 岡田昌弘
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関連タグ:岡田昌弘

そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」イエスは言われた。「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています。しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」(使徒1:6〜8)

さて、エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が神のことばを受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネを彼らのところへ遣わした。ふたりは下って行って、人々が聖霊を受けるように祈った。彼らは主イエスの御名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊がまだだれにも下っておられなかったからである。ふたりが彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。(使徒8:14〜17)

新しいことを計画するとき、何を希望するか、何を目的にするかがとても大事です。なぜなら、希望こそがモチベーションアップ(動機づけ強化)、目的こそが結果を出せるかどうかに関係しているからです。

聖書がいう新しい希望とは、新約聖書の時代のことです。今の時代こそ、聖書の新しい計画が次々に明らかにされ、聖書の新しい預言が次々に実現する、力強い時代です。

1. 再興

イエスは、十字架の死後3日目によみがえられて、40日間弟子たちに現れました。

そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」イエスは言われた。「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています」(使徒1:6、7)

イエスは、「今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか」という使徒たちの質問に答えて「あなたがたは知らなくてもよい。父がお定めになっています」と言いました。

イスラエルの信仰者は、特に使徒たちは「キリストが現れてイスラエル国を再興してくださる」という国に対する希望を持っています。しかし、イエスは「イスラエル国の再興は神がご計画しているので知らなくてよい」と弟子たちに言って、一番重要なことが国の再興ではないことを語りました。

イエスの時代、イスラエルはローマ帝国支配下にありました。ローマから派遣されたユダヤ総督によって統治されていて、ユダヤ人たちは独立国を希望していました。

かつて、イスラエル国が神の祝福で隆盛を極めた時代がありました。ダビデ王の時代とその子ソロモン王の時代です。世界の中で、最も信仰により強くされた国、神の知恵で最も豊かにされた国が、ダビデ王とソロモン王のイスラエル国でした。

2. 聖霊と力

しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」(使徒1:8)

さて、エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が神のことばを受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネを彼らのところへ遣わした。(使徒8:14)

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます」とあります。イスラエル国がローマの植民地であったとしても、国の再興を求めることは重要ではなく、聖霊が臨まれるとき力を受け、そしてエルサレム、ユダヤとサマリヤ、地の果てにまでイエスの証人となることが最も重要だということです。

神の希望と目的は、聖霊による人間の再創造とそれによる御国建設であって、最重要目的は、地上のイスライル国を再興することでなく、天の御国建設だということです。

また、地上の国に力が与えられることが目的でなく、信仰者に聖霊による力が着せられることが目的なのです。なぜなら、「わたしの証人となります」とあるように、聖霊降臨は、キリスト者がイスラエル全土と全世界にイエスの御力を証しするためなのです。

聖霊降臨が弟子たちに起こり始めたのは、イエスの死後49日後、50日目の五旬節ペンテコステと呼ばれる日からです。臆病な弟子たちが、聖霊により力を得て、命を捨てて全世界に福音伝道をしました。

「使徒たちは、サマリヤの人々が神のことばを受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネを彼らのところへ遣わした」とあるように、聖霊が降臨してから、イスラエル以外の国にもイエスを信じる人たちが次々現れました。

イエスが預言した通りに、エルサレムから始まったイエス・キリストの救いの福音が、あっという間にサマリヤまで広がりました。イエスの名による聖霊の力の証人が、全世界に救いの福音を宣教しました。

3. 聖霊を受ける

ふたりは下って行って、人々が聖霊を受けるように祈った。彼らは主イエスの御名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊がまだだれにも下っておられなかったからである。ふたりが彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。(使徒8:15〜17)

ふたりは、人々が聖霊を受けるように祈りました。人々は主イエスの御名によってバプテスマを受けていただけだったので、ふたりが彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けました。

① イエスは、弟子たちへの聖霊のバプテスマを預言し、② ペンテコステの時から、聖霊のバプテスマが実現し、次に、③ 聖霊を受けた人の力で福音宣教が拡大し、④ イエスを信じた人が水のバプテスマ(洗礼)を受け、次に、⑤ 聖霊を受けた弟子が信じた人に手を置いて祈ると、信じた人は聖霊を受けた、ということです。

まとめ

  • 人間の希望と目的の理想は、その根本に幸せになりたいという願いがあると心理学で言われています。つまり、すべての行動の結果として、ハッピーであることを人は期待しているということです。
  • 神が期待しているのは、本能で生きて神と人とに罪を犯す人ではなく、イエスを救い主キリストと信じ罪の性質から救われ、聖霊によって力を得て、主イエスを証しする人です。
  • 人間の希望と目的は、自分を愛し肉的に生きるのではなく、聖霊の力によって神と隣人を愛するキリスト者に再創造され生きることです。

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◇

岡田昌弘

岡田昌弘

(おかだ・まさひろ)

日本リバイバル同盟清瀬キングダムチャーチ牧師。東京中央神学校卒。NPO法人キングダム理事長、キングダム出版代表。ユーチューブで聖書メッセージを配信中。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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