Skip to main content
2025年10月14日21時24分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
新・景教のたどった道

新・景教のたどった道(43)大秦景教流行中国碑が発見された場所と年代問題 川口一彦

2020年12月28日14時55分 コラムニスト : 川口一彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:川口一彦景教大秦景教流行中国碑

景教碑は781年1月7日(現在の2月4日)の主イエスが復活された日曜日に西安の大秦寺に建てられました。碑の高さは約2・8メートル、幅は約1メートル、頭部は二対の龍、下部は亀でなく龍の九番目の子のビシの台座があり、前文の碑陽部分は約1700文字で作られています。側面にも漢字とシリア語が彫られています。

碑は850年の武宗皇帝の迫害で土中に埋められ、江戸時代初期の1623年か25年に発見されました。その後、ローマ教会の中国宣教師を通して西欧に伝えられ、有名となりました。大秦寺が長安の義寧坊区、洛陽、霊武、五郡(周至県の東の終南山)にもあったことから、碑の所在地が問われました。

発見年代も明代の天啓5(1625)年以前説、1623年説かそれ以前説があります。25年以前説は、中国耶蘇会信徒の李之藻が碑の発見について書いた『読景教碑書後』が1625年5月であると書きました。佐伯好郎や中国耶蘇会宣教師のトリゴール(中国名は金尼閣、Nicholas Trigault)やアブレ(方徳望、Havret)もこの説を唱えました。トリゴールは1625年9月以降に西安に行き、盩厔(ちゅうしつ)地方で碑を発見し、碑文をラテン語に翻訳して西欧に伝えた最初の人物です。

アブレは「周至県で発見された碑を西安の金勝寺に運んだ」との一文に注目しています。発見場所については詩人の蘇東波が1062年に盩厔の大秦寺に出掛けたとの詩があり、彼の弟子も詩で詠み、他の文書でも分かると主張しました(『盩厔縣誌』『景教の研究』『唐代長安與西域文明』『唐代景教再研究』他)。

23年説と長安大秦寺発見説は、桑原隲藏(じつぞう)や長安で碑を検閲したセメド、ぺリオなどの景教研究者が唱えています。碑は当然、長安の義寧坊の景教会堂地に建っていたもので盩厔まで運ぶ無駄はしないと述べ、碑が保管されていた金勝寺は義寧坊であると主張しました。そして当時、景教の大秦寺は破壊されており、これは異教の寺院であると反論しました。

新・景教のたどった道(43)大秦景教流行中国碑が発見された場所と年代問題 川口一彦
1623/25年に景教碑が発見されたとされる付近の略図(著者作成)
新・景教のたどった道(43)大秦景教流行中国碑が発見された場所と年代問題 川口一彦
右写真の右から2番目に立つのが景教碑(写真:ホルム著『我が中国景教碑の冒険』より)
新・景教のたどった道(43)大秦景教流行中国碑が発見された場所と年代問題 川口一彦
景教碑が建てられていた場所(図:ホルム著『我が中国景教碑の冒険』より)

<<前回へ     次回へ>>

※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
旧版『景教のたどった道―東周りのキリスト教』

◇

川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市生まれ。愛知福音キリスト教会宣教牧師、基督教教育学博士。聖書宣教、仏教とキリスト教の違い、景教に関するセミナーなどを開催。日本景教研究会(2009年設立)代表、国際景教研究会・日本代表を務める。季刊誌「景教」を発行、国際景教学術大会を毎年開催している。2014年11月3日には、大秦景教流行中国碑を教会前に建設。最近は、聖句書展や拓本展も開催している。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ―新装改訂版―』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。

【川口一彦・連絡先】
電話:090・3955・7955 メール:[email protected]

フェイスブック「川口一彦」で聖句絵を投稿中。また、フェイスブック「景教の研究・川口」でも情報を発信している。

■ 【川口一彦著書】(Amazon)
■ 【川口一彦著書】(イーグレープ)

■ HP:景教(東周りのキリスト教)
■ フェイスブック「川口一彦」
■ フェイスブック「景教の研究・川口」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:川口一彦景教大秦景教流行中国碑
  • ツイート

関連記事

  • 新・景教のたどった道(42)景教とは、その源流と教え 川口一彦

  • 新・景教のたどった道(41)大秦流行中国碑のシリア語と解読(10)川口一彦

  • 新・景教のたどった道(40)大秦流行中国碑のシリア語と解読(9)川口一彦

  • 新・景教のたどった道(39)大秦流行中国碑のシリア語と解読(8)川口一彦

  • 新・景教のたどった道(38)大秦流行中国碑のシリア語と解読(7)川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 聖霊の働きを妨げるもの 万代栄嗣

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(248)聖書と考える「終末ツーリング」

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 愛と赦し 佐々木満男

  • グラハム氏の伝道集会に1万4千人が参加、言語的分断超え620教会が協力 ベルギー

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • マルコの証言を通してイエスと出会う90分 「マルコドラマ」日本で初上演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 愛と赦し 佐々木満男

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • グラハム氏の伝道集会に1万4千人が参加、言語的分断超え620教会が協力 ベルギー

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 『奇跡の人生』 20世紀の英国を代表する新約聖書学者が遺した「信仰の置き土産」

編集部のおすすめ

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.