こんな時にどうするQ&A 聖書的原則と私の体験(27)
会社生活、家庭生活、教会生活の聖書的原則は
キリスト者は、会社生活、家庭生活、教会生活における役割が、1つの使命としてつながっていることがとても重要である。それは、どこを切っても同じ模様が出てくる金太郎飴のように、生活のどの領域においても、同じ使命で歩んでいるということである。その使命とは、主を証しし、主を伝え、主の栄光を現す者となるということである。
私はキリスト者としての40年間の人生を振り返るとき、初めの頃は会社生活、家庭生活、教会生活における役割が1つの使命としてつながっていなかったことを覚える。しかし、会社、家庭、教会においての責任が増すにつれ、そして分に応じて与えられた仕事に励み、また救い主を証しし福音を宣べ伝えるという、神に与えられた務めに献身すべきという2つの召しへの思いが徐々に強まるにつれ、それぞれの生活における役割を1つの使命として悟るように導かれてきた。
私たちは、教会では礼拝をささげておいて、会社や家庭では礼拝と関係のない二元論的な生き方をしているということがないだろうか。教会生活と会社生活や家庭生活とを、別々の基準で行っているということがないだろうか。神はキリスト者に、教会の中だけではなく、会社や家庭でも礼拝者として生きることを願っておられる。礼拝は、教会だけで行われるものではなく、日々の生活や生き方の全体に及ぶものでなければならない。それ故、キリスト者はこの世と調子を合わせるべきではない。
しかし、多くのキリスト者がこの世と調子を合わせ、神の願われる歩みとはかけ離れた、この世の歩みの中に埋没しているのではないかと思う。そのような歩みをしている方がいるなら、そのことを悔い改め、神が願われる歩みをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えられることを勧めたい。ローマ12:2に「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい」とある通りである。
キリスト者はいつも、心の一新によって生まれ変わることが必要である。そうする時に、聖霊によって神の召しを明確にわきまえられるようになり、神が願われる本来の仕事にも目が開かれ、仕事における神の使命に献身することができるようになる。そして、仕事の場においても礼拝をささげ、神と隣人に仕え、たとえどんなに小さな仕事であっても、そこで神による世界管理のわざの一環として用いられるという思いを持つことができるようになる。また、神の栄光を現すという思いを持ち、喜びと感謝をもって仕事を行うことができるようにもなるのである。
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(参考並びに引用資料)
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