【CJC】イタリア中部で大規模な地震が連続発生しているが、ノルチャ近郊で10月30日発生したマグニチュード6・6の地震では、20人が負傷し、3千人余りが避難を余儀なくされている。600年以上の歴史を持つ教会もほぼ崩壊した。
30日の地震は一帯を襲った地震としては36年ぶりの大きさだったが、死者が出たという報告はない。負傷した20人も軽傷だという。
被災した歴史的建造物のうち最も重要なものは、14世紀にさかのぼるノルチャの聖ベネディクト教会。何世紀もの間多数の地震に耐えてきたが、8月末以降続く地震で損壊し、30日の大地震で正面部分を残して全て倒壊した。
ノルチャの住民は安全上の理由から自宅に戻るのを禁止され、一時的な宿泊場所があるトラジメーノ湖までバスで移動した。
AFP通信によると、マッテオ・レンツィ首相はローマで開いた記者会見で「疲弊が諦めに変わってはならない」と被災者らを励ますとともに、被災した家屋は全て再建するとあらためて確約した。