Skip to main content
2026年6月25日16時34分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

ペリー来航と[日本語]賛美歌の誕生 横浜開港資料館で秋岡陽・フェリス女学院大学長が講演

2015年11月22日18時13分 記者 : 内田周作
  • ツイート
印刷
関連タグ:フェリス女学院大学
特別展示のようす
横浜開港資料館(横浜市中区)の特別展示「その音、奇妙なり ~横浜・西洋音楽との出合い~」は来年1月24日まで。

1853(嘉永6)年7月8日、日本の開国を要求するため、浦賀沖に黒船を率いて来航したペリー。翌年3月31日に日米和親条約が横浜で調印されて以来、この地から発信され、その後の日本文化に影響を与えたものは数多い。西洋音楽もその一つだ。

現在、横浜開港資料館(横浜市中区)では、「その音、奇妙なり ~横浜・西洋音楽との出合い~」と題した企画展示が行われている。黒船来航の様子を描いた絵巻、大きな楽器を鳴らす「軍楽隊」を先頭にパレードする外国の軍隊の様子を描いた浮世絵など、当時の貴重な資料が展示されている。15日には、キリスト教音楽、賛美歌学などに関する著書も数多い秋岡陽氏(フェリス女学院大学学長)を招き、連続講座「音楽で語る横浜洋楽史」(全2回)の第1回目「ペリー来航と[日本語]賛美歌の誕生」と題した講座が開催され、市内外から85人の参加者があった。

講座は、日本が鎖国を貫いていた江戸時代の音楽を振り返ることから始まった。人気を博した人形浄瑠璃や歌舞伎などで太鼓や小鼓・三味線が演奏され、劇場以外の場でも三味線、箏曲、尺八、胡弓(こきゅう)などが好まれた様子が紹介された。しかし開国後、来日した宣教師が記した日本滞在記には、これらの音楽を「とても音楽とは思えなかった。野生の動物が叫んでいるのかと思った」と記されており、外国人には奇妙な音に聞こえたという。

ペリーが来航すると、横浜の音楽は一変する。長旅を続けたペリー艦隊の船員の中には、航海中、命を落とす者もいた。遺体を元町(現在の横浜市中区 元町プラザ付近)に埋葬したが、その葬儀の時には、横浜の街に初めてヘンデルのオラトリオが鳴り響いたと故笠原潔氏の研究が紹介された。

講演を行った秋岡氏
講演する秋岡陽氏。会場は満席で、参加者たちは熱心に聴き入った。

「開国以降、さまざまな音楽が入ってきているが、明治初期に日本人が西洋音楽を受容した三つの形態について注目していきたい。一つは軍楽、二つ目は賛美歌、三つ目に子どもたちが学校で歌うようになる唱歌。このうち、軍楽と賛美歌は、横浜のような限られた場所で一部の日本人に受容されたが、唱歌は当時の政府が『正しい日本語を歌から覚える』ことに注力し、全国で歌われるようになった」と秋岡氏は話す。

賛美歌は当初、宣教師たちによって英語で歌われていた。1859年にはアメリカからフルベッキ、シモンズ、S・R・ブラウンの3人の宣教師が来日。ブラウンは、先に上陸していたヘボンと共に横浜の成仏寺を間借りして日本語の勉強にいそしみ、後に聖書の翻訳も始めた。「ブラウン夫人は来日の際、船にピアノを積んで来たと伝えられている。音楽が相当好きだったようですね」と秋岡氏は語る。1869年には、メアリー・E・キダーが来日。本格的に日本でプロテスタント宣教が始まった初期の女性宣教師の一人になった。キダーは、日本の女性が十分な教育を受けられていないことを憂い、日本で最初の女子ミッションスクール「フェリス女学院」の礎を築いた。

当時の宣教師は、多くの書簡を母国に送り、当時の日本の様子を事細かに報告している。1871年にキダーが書いた書簡には、「子どもたちが『Jesus loves me(主われを愛す)』などを上手に歌えるようになった」と書き記しているが、「これが、日本の子どもたちが英語で賛美歌を歌ったという最古の記録ではないか」と秋岡氏は話す。また、同年来日したメアリー・プライン宣教師は、「賛美歌も祈りも知らなかった子どもたちが、3カ月も経たないうちに、食前に祈るようになり、英語で賛美歌を歌えるようになった」と手紙を孫たちに送っていることも紹介された。

現在でも、日本の多くの教会で親しまれているこの賛美歌は、当時の賛美歌集『Happy Voices』『Children Praise』にも収められており、「この2冊が、日本で初めて使用された賛美歌集の一つではないかと思われる。『Jesus loves me』は、この2冊ともに収められているが、メロディーが全く違う。どちらのメロディーで歌われていたのかは定かではない」と秋岡氏。また、江戸時代の音楽を引きずっていた日本人にとって、オルガンやピアノに合わせて英語で歌を歌うのは容易ではなかった。しかし、子どもたちの耳には、新しい音楽もすんなりと受け入れられ、それを上手に歌うことができたのだという。講座では、この二つのメロディーを秋岡氏が電子オルガンで弾き、参加者全員がそれに合わせて歌った。「Jesus loves me」と同時に、横浜で歌われた賛美として記録に残っているのが、「Savior like a shepherd lead us(牧主[かいぬし]わが主よ)」「Little drops of water」「Happy Land」の3曲。これらの曲も、子どもたちが口ずさんだとされ、講座でも英語をたどりながら、参加者全員で歌った。

ペリー来航と[日本語]賛美歌の誕生 横浜開港資料館で秋岡陽・フェリス女学院大学長が講演
横浜の教会の歴史を紹介した展示。信徒の数が増え始め、会堂が手狭になったことが記されている。

その後、英語の賛美は日本語に訳されたが、英語の歌詞にのせたメロディーに、日本語の訳をつけることに大変苦労をしたようだ。早稲田大学の大隈重信文書には、「Jesus loves me」を「エスワレヲ愛シマス(イエスわれを愛します)」と記されている。講座では、「1872(明治5)年訳」として、以下のように伴奏に合わせて歌ったが、言葉が余ってしまったり、逆に足りなかったりと非常に困難なことを実感した。

エスワレヲ 愛シマス
サウ 聖書 モウシマス
彼レニ子供中
信スレバ 属ス
ハイ エス愛ス
ハイ エス愛ス
ハイ エス愛ス
サウ 聖書 モウシマス

日本の教会に今も残る賛美歌は、こうした宣教師やその周りにいた子どもたちによって歌い継がれ、やがてそれが音符になり、歌詞を日本人が歌いやすいよう日本語の意訳に書き換えられてきた。宣教師と共に子どもたちを遣わされた主の御業。日本の幼子が歌う賛美を、イエス様もきっとお喜びになったのだろう。

秋岡陽氏による第2回目の講座「音楽教育と唱歌の普及」は、12月13日に開催される。申し込みは締め切られており、追加申し込みは不可。

関連タグ:フェリス女学院大学
  • ツイート

関連記事

  • 戦時中のミッションスクール、弾圧に耐えて過ごした日々 残されたキリスト教主義

  • ミッション・スクール発祥の地 横浜開港資料館で企画展示「ガールズ ビー アンビシャス!」開催中

  • 第32回教会音楽祭開催 国籍・教派超え「平和」を求める祈りと賛美

  • 日本オリジナルの賛美歌を 超教派の歌集初版完売、再販も検討中

  • 横浜で伝道し続けて50年 「福音喫茶メリー」救いの恵みは今もなお

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 韓国異端「新天地」の李萬熙総会長を逮捕、信者5万6千人を政党に強制入党させた疑い

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授

  • 「ヘブライズムが世界を救う」 ジーザス・ジューン・フェスティバル2026、東京・新宿で6月29日

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 「ありがとう」か「あたりまえ」か 佐々木満男

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.