エリアネ・ビエイラ牧師は、ブラジル北東部にある自治体カーポラで、地元の貧しい女性たちのために、経済力をつける手助けをする活動を行っている。一方、カーポラから車で約1時間半の港湾都市レシフェでは、レシフェ大聖堂の青年会が、全国の諸教区と協力して今年開催する全国青年大会のために準備を進めている。
聖公会アライアンスのコミュニケーション及び学習マネージャーであるクリスティナ・マンニング氏がブラジルを訪問し、その報告を中南米カリブ・コミュニケーション・エージェンシー(ALC)が2月25日に伝えた。
女性のための訓練会 地域社会・他教会との接点に
イグレジャ・ボアス・ノバス(良き知らせの教会)は、ブラジル聖公会の「奉仕と開発の聖公会サービス」(SADD)と協力して、毎週複数の会を開き、女性たちを集めて訓練や討論、そして聖書研究を行っている。隔週行っている訓練会では、女性たちが新しい技能を学び、家計のために収入を増やす手助けをしているという。
ビエイラ牧師は、「私たちはこの地域で社会事業を行っている唯一の教会です。これが地域社会の人たちと協力関係を築き、女性たちや家族に力をつける素晴らしい方法であることが分かりました。これによって、門戸が開かれたのです。いま私たちの集会に来ているのは聖公会の方々だけではありません。他の諸教会とも良い関係を築いています」と話す。
特に地元のカトリック教会と関係が強く、定期的にイベントを共同で行っている。3月には毎年テーマを定めて、「ウォーク・フォー・ピース」というイベントを協力して行っており、今年のテーマは「カーポラにさらなる人権を」だという。
SADDはまた、弱い立場に置かれている女性たちや、社会的・文化的な性に基づく暴力被害者たちのために、センターを設立しようと、この教会と緊密に協力している。
若者たち自らが協力して準備 今年9月に全国青年大会
ブラジル聖公会レシフェ教区にある聖三一大聖堂の若者たちは、今年9月に行われる全国青年大会に向けて懸命に準備を進めている。
各教区は、この大会の下準備のために、また聖公会の若者たちを動員し共に過ごす時を期待して、すでにいくつかの催し物を開催している。
さまざまな課題にもかかわらず、新しい青年のリーダーシップチームが、若者たちを築き上げ、どうすればより良く活動を共にできるのかを考えている。彼らは、青年活動に全国的な協力の輪が生れ、教会の中と対外な社会活動の両方において、若者たちがリーダーにるよう刺激を与えたいと願っている。