【CJC=東京】AFP通信によると、クロアチア議会は15日、同性カップルを人生のパートナーとして登録することを認める法案を賛成95、棄権10で可決した。反対は0。これで同性カップルも養子を取ることを除けば、異性カップルと同じ権利を享受できるようになる。
同国では昨年、教会が支援する団体の働き掛けで実現した国民投票で、結婚の定義を「男女間の結びつき」とする憲法改正案が承認された。ゾラン・ミラノビッチ首相の中道左派政権は、同性愛者の権利向上に取り組む姿勢を示し、今回の採択となった。
カトリック教会の影響が強く、保守派が多数を占めるクロアチアで同法が可決されたことを同性愛者の権利向上を求める活動家らは歓迎している。
一方、昨年の国民投票を実施に導いた団体「家族の名において」は新法を、「誠実さと民主主義の基本的なルール、そしてクロアチア憲法に反する」ものと強く批判している。