パレスチナガザ地区のキリスト教徒らは先週、同地区で以前イスラム教を信じていたキリスト者らが誘拐され、強制改宗させられていることを訴えた。米クリスチャン・ポスト(CP)が報じた。
ガザ地区はイスラム教徒が大多数となっており歴史的にキリスト教徒は少数派であった。同地区のイスラム教徒の中からキリスト教徒に改宗した男女に対する誘拐、強制改宗事件が多発しているという。
ロイター通信によると、地元キリスト者らはイスラム原理主義組織ハマスに関連したパレスチナの学者協会およびその会長サレム・サラマ氏を同事件の実行犯であるとして非難しているという。
一方ハマス側は同組織がイスラム教徒に強制改宗させている行動については否定しており、「自由意思でイスラム教徒へ改宗している」としている。
ガザ地区のキリスト者らは、イスラム教への強制改宗は洗脳活動を通して行われていると非難している。
イスラム教の大学に務める娘が同僚に執拗につきまとわれたあげくにイスラム教に改宗した経緯を知るクリスチャンの母親は、「私の娘はイスラム教へ強制改宗させようとする人たちとの生活で困難を感じていました。彼女が自分の考えで改宗したのではありません。子どもたちが自分の意思で改宗したとすることで、問題にならないようにしようとしているのかもしれませんが、彼らは改宗せざるをえないプレッシャーの下に置かされているのです」と述べている。
先週には、ガザ地区に住む数百人ものキリスト教徒がイスラム教への強制改宗を抗議する運動を行った。
ガザのギリシャ正教会アレクシオス大主教は、「私達はいかなる問題も起こしたくはありません。平和と調和が私達の中にあって欲しいと願っています」と述べている。アレクシオス大主教は12年間ガザ地区で教会に奉仕しており、このようなイスラム教への強制改宗行為が終焉を迎えるようになることを要求している。
地元キリスト者らに訴えられているイスラム教学者協会の会長サラマ氏は、イスラム教への強制改宗が行われていることを否定している。
同氏の事務所には過去5カ月間でたった11人のキリスト者しかイスラム教に改宗したいという旨を申し出なかったという。
サラマ氏は「誰も自分の宗教を強制的に変えさせられるようなことはありません。それは私達の聖典(コーラン)の教えでもあります。私達は変わり者ではありません。そしてクリスチャンの方々もよそからやって来られたのではありません。クリスチャンはパレスチナ共同体の一部であり、異質な存在ではありません」と述べている。
現在ガザ地区には5万2千人のキリスト教徒が存在しており、キリスト教徒による学校も設立されている。ガザ西岸の人口は250万人となっており、全人口に対するキリスト者の割合は少数にとどまっている。
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