21日、ムバラク政権追放後のエジプトで初の議会選挙の最終結果がエジプト選挙管理委員会より発表された。イスラム教の政党が圧倒的多数の得票数を収め、過半数の議席を獲得した。22日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
比例代表制で選ばれる議席のうち、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の「自由公正党(FJP)」が最多議席(38パーセント)を獲得し、イスラム強硬派のサラフィスト率いる「ヌール党」が第2位の議席(29パーセント)を獲得した。
この二つのイスラム教の政党と大きく座席数の差を広げる形でリベラル政党の「エジプト・ブロック」同盟およびワフド党が座席を獲得した。過去6週間にわたって、エジプトでは3段階に分けて選挙を行い、エジプト議会議席数498議席が確定された。さらに軍暫定政権が10議席を占める予定であるという。なおエジプト議会獲得議席数のうち、女性議員が占める割合はたったの1パーセントで、今回の選挙で新たに議席を獲得できた女性議員は皆無となった。
軍最高評議会主宰のムハンマド・フセイン・タンタウィ氏は既に人民議会508議席のうちの10議席を占める議員を選出しており、その10人のうち3名が女性で、5名がコプト教キリスト教徒であるという。
エジプト人民議会は最終的におよそ7割がイスラム教の政党に属する議員が占めるものと見られている。新議会は23日に初招集され、新憲法の制定に向けた本格的な取り組みがなされる。
最多議席を占めるFJPでは、新議会において他政党と「和睦」していく道を追求しており、「最優先事項はエジプト改革で期待されている需要に答えることで、反体制デモで負傷した人々、殺害された人々の人権を守ることも含まれている」と伝えている。エジプト新大統領は6月までに選出される予定である。
今後主力政党として君臨するFJPは、現在のところすべてのエジプト国民が新議会において発言権が与えられているというスタンスをとっているものの、イスラム教徒が新憲法制定に大きな影響力を与えていくことが議席数から伺える状況となっている。
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