ベラルーシで、信仰の自由に圧力を加える政府を非難するキリスト教徒100人が断食ストライキを敢行している。このうち30人は断食開始から4週目に突入した。米紙クリスチャンポストが伝えた。
同国首都ミンスクのニューライフ教会の信徒と支援者らが、政府に没収された同教会敷地と建物の返還および礼拝の許可を求めて断食ストライキを敢行しているという。
世界福音同盟(WEA)信仰の自由委員会の27日付の発表によると、このストライキに現在119人が参加しており、このうち約30人は食物を絶って4週目に突入したという。
ニューライフ教会は教会員1000人が礼拝をささげる場所を探しているが、政府が家主に圧力を加えており会議室や集会所の賃借もできない状態という。また法人格を剥奪された同教会で信徒が礼拝をささげれば同国の法律に反することになる。政府は今年7月に市場よりもはるかに安価な額で教会建物と敷地を競売にかけるよう強制し、教会側との間で緊迫した状況が続いている。
政府は10月8日までに教会を明け渡すよう命じたが、これに抵抗する信徒らが同月6日までに教会に転居し、断食ストライキを開始した。
WEA同委によると、政府の暴挙を知った国内の宗教者や支援者2000人が21日にミンスク市内の広場でデモを行った。
断食が4週に突入し、周囲からはストライキについて「意思表示の手段としては厳しすぎるのでは」と教会員の健康状態を懸念する声が広がっている。