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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(5月16日):中国 閉ざされるドア、開かれる窓─規制下で見いだした新たな宣教の形

2026年5月16日11時53分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:中国
ワールドミッションレポート(5月16日):中国 閉ざされるドア、開かれる窓─規制下で見いだした新たな宣教の形+
中国の首都、北京(写真:N509FZ / CC BY 4.0)

現在、中国のキリスト教会を取り巻く環境は、かつてないほどの厳しさの中にある。政府による宗教への監視と規制が日々強化される中、海外の宣教団体が中国の教会と協力して活動することは極めて困難だ。かつてのように、海外の宣教師が地元の教会や神学校、聖書学校を自由に訪問し、公式に交わりを持つという「正面のドア」でのアクセスは、今や完全に閉ざされてしまったのだ。

しかし、宣教の歩みがそこで立ち止まることはない。中国のリーダーたちを支援するある海外宣教団体の代表、エリック・バークリン氏は、「私たちは今、この状況下で忠実であり続け、中国内の兄弟姉妹とのつながりを保つために、活動の方向性を転換しています」と語る。

ある時、北京の教会の牧師はバークリン氏に力強くこう語ったという。「政府の規制によって扉が閉ざされるとき、神は必ず別の窓を開いてくださいます。私たちは、キリストに仕え、一人でも多くの人にイエス・キリストを伝えるために、このシステムの中でも、できる限りのことをしていくつもりです」

この「開かれた窓」とは、一体どのようなものなのだろうか。宣教団体は現在、かつての公式な訪問ではなく、極めて目立たない方法で、現地の兄弟姉妹との面会を続けている。例えば、宣教チームが中国の各都市を訪れ、現地の牧師やリーダーたちを宿泊先のホテルに個人的に招待するのだ。公式な宗教施設ではない場所での個人的な会話であれば、政府に報告する義務を回避し、安全に励ましと祈りを共有することができる。

また、教会への取り締まりが厳しくなる一方で、中国政府は経済回復のために「観光ビザ」での外国人訪問客を積極的に誘致しようとしている。宣教団体は、まさにこの皮肉な状況を逆手にとり、観光客として入国するという「開かれた窓」を最大限に活用し、直接的な支援を継続しているのである。

さらに、この困難な状況は、海外から支援する宣教師自身の心にも深い霊的な変革をもたらしている。バークリン氏は、中国指導部による厳しい締め付けに対して、最初は強い反発と憤りを感じていた。しかし、祈りの中で彼の心は砕かれたという。「私は今、国の指導者のために祈り始めています。彼らの政策変更に対してただ感情的に反発するのではなく、彼らの『魂』に対する愛と深い関心を抱くようになったのです」

迫害の元凶とも言える政治指導者の魂を愛し、その救いのために祈る。これこそが、キリストの十字架の愛に根ざした、最も力強く、決して奪われることのない「宣教」の姿勢であろう。ローマで投獄された使徒パウロはこう言った。

この福音のために私は苦しみを受け、犯罪者のようにつながれています。しかし、神のことばはつながれていません。(Ⅱテモテ2:9)

身体的な制限が強まる一方、神のことばはつながれてはいないのだ。

中国の教会と、新たな形で宣教支援を続ける海外パートナーたちのために祈ろう。政府の監視下でも、ホテルでの面会や観光ビザを利用した個人的な交わりなど、開かれた窓としてのアプローチが守られ、継続していくことができるように。現地のリーダーたちに賢明に立ち回る知恵と、魂を勝ち取る情熱が与えられるように。そして、中国の政治指導者たちの魂に神の光が差し込み、彼らの心がキリストの愛によって変えられるという奇跡が起こるよう、祈っていただきたい。

■ 中国の宗教人口
プロテスタント 6・4%
カトリック 1・6%
無宗教 44・4%
儒教 28・5%
仏教 12・5%
イスラム 1・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:中国
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