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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(4月5日):インド 最高位カーストの娘が見つけた真理③

2026年4月5日17時37分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:インド
ワールドミッションレポート(4月5日):インド 最高位カーストの娘が見つけた真理③+
インド南部タミル・ナドゥ州にあるブリハディーシュワラ寺院(写真:Arunkumar1995 / CC BY-SA 4.0)

祈りの中で、一族を縛っていた悪霊を焼き尽くすイエスの圧倒的な力、神としての威光を見たマヨリは、ブラーミンとして今まで信じてきた偶像を全て廃棄した。それは、カーストによる社会的な地位や伝統の全てを捨てることを意味する。(第1回から読む)

偶像と決別をした彼女は、聖書を読み続けた。「インドの牧師さんも私のために祈ってくれました。聖書の全てを理解していたわけではありませんが、周りの人は『100パーセントの確信や聖書を全部読破することが必要なのではなく、信仰を持って一歩踏み出すことが大切なんだ』と言ってくれました。ある日、私はついにイエスを受け入れる祈りをしました」

すると幻で、天から地へと真っすぐに伸びる巨大な階段と、その上を上り下りする無数の御使いたちの姿が見えた。後に彼女が本格的に聖書を学び始めたとき、ヨハネの福音書1章51節を開くと、「まことに、まことに、あなたがたに言います。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたは見ることになります」とあるのに目が留まった。

「その御言葉は、私が見た幻そのものだったのです。キリストによって、罪ある人間が聖なる天とつながることができるのです。その聖なる神と私たちを結ぶ唯一の道であり、架け橋こそがイエス様です」

彼女がそれまで学んできたどの哲学も、どの宗教儀式も成し得なかった「神との和解」が、キリストという唯一の道によって完成されたのだ。その幻は、まだ生まれたばかりで右も左も分からないマヨリの信仰を、まるで天が励まし、後押ししているかのような出来事だった。

ヒンズー教徒、特に知的なブラーミン階級の人々にとって、「単なる優れた倫理観」としてのキリスト教を認めることは難しくない。しかし、イエスを「唯一の道」と認めることは、多神教的世界観を持つ彼らには抵抗があるのだ。

「多くのヒンズー教徒には、『神に仕える』という強い規律と基本的な理解があります。その情熱を向けるべき正しい対象──生けるキリストを伝える必要があります。まずは彼らの知的好奇心や寛容さに訴えかけ、イエスの教えについて語り、聖書を開いてもらうことが大切です。そして論理的に、なぜイエスだけが特別なのかを伝える必要があります」

マヨリは現在、自身の劇的な体験を土台として、いかにしてヒンズー教徒に福音を伝えるべきかという明確な使命を持って活動している。インド全土では宗教ナショナリズムが激化し、キリスト教徒への迫害はかつてないほど苛烈を極めている。多くの州で「反改宗法」が強化され、信仰を公にすることが困難な状況だ。

しかし、マヨリのように証しをする人々が、カーストの厚い壁を越えて続々と起こされている事実は、人間には止めることのできない聖霊の働きがインドに臨んでいることを、力強く証明している。

インドのために祈ろう。マヨリのように、代々の偶像崇拝の呪縛から解放され、唯一の神キリストを仰ぎ見る人々がさらに多く起こされるように。ブラーミンを含むエリート層の人々の心に聖霊が働き、知的な誇りが打ち砕かれて、十字架の真理が啓示されるように。そして、激しい社会的圧力を恐れず、キリストの証人として立ち上がるインドの兄弟姉妹たちが、インド全土に救いを証しして、救霊の業が広がるよう祈っていただきたい。

「そして言われた。『まことに、まことに、あなたがたに言います。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたは見ることになります』」(ヨハネ1:51)

<<前回へ

■ インドの宗教人口
ヒンズー 74・3%
プロテスタント 3・6%
カトリック 1・6%
英国教会 0・2%
イスラム 14・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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