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ヨハネの黙示録(6)スミルナ教会の御使いへ 岡田昌弘

2025年8月11日20時34分 コラムニスト : 岡田昌弘
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今の時代は、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとイランの戦争など、大きな犠牲が出ている戦争のある時代で、その他、政治も経済も、自然界も、世界規模で情勢が激変するような時代です。また、私たちクリスチャンにとっても、人生の一大事と言えるような大きな試練に会う機会が増え、新型ウイルスやワクチンの問題、地震や大洪水など、病や死の恐怖が接近してきました。

しかし聖書や哲学によると、試練の伴わない人生は、悟ることも、知恵を得ることもない生き方であり、さらに、試練を避けた人生は、人格形成が十分にできない怠けた生き方であるといいます。

「あなたは、冷たくもなく、熱くもない。わたしはむしろ、あなたが冷たいか、熱いかであってほしい」(黙示録3:15)と聖書が教えるように、人生の試練に対しては、信仰による、御言葉に根差した知的な冷静さと、逃げずに行動を取る積極さで向き合うことが求められています。

1. 初めで終わり、死んでまた生きた方

また、スミルナにある教会の御使いに書き送れ。「初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方が言われる。」(黙示録2:8)

「私は、この方を見たとき、その足もとに倒れて死者のようになった。…『恐れるな。わたしは、最初であり、最後であり、生きている者である。わたしは死んだが、見よ、いつまでも生きている。また、死とハデスとのかぎを持っている。』」(黙示録1:17、18)

参考聖句を加味して8節を解説すると、「キリストは、天地万物の創造主で、万物の初めであり、最後の審判を行う世の終わりである方。人を滅びから救う救い主で、人の罪のために十字架刑で死に、朽ちない体で復活し、永遠のいのちを得て生きている方。生ける者と死んだ者との裁き主で、死とハデスの領域の鍵を持っていて、キリストが死とハデスを開けると、死者と滅んだ者はそこに入れられ、最後の審判の時に彼らは裁かれ、その後にキリストが死とハデスの領域を永遠に閉じ、底知れぬところに投げ込みます。この栄光の主イエス・キリストが、異邦人スミルナ教会の御使いに書き送った」となります。

イエスが特別に選んだ12弟子の1人であり、イエスに愛された弟子ヨハネでさえ、復活のイエス・キリストを見て仮死状態になったほどに、最後の聖書である黙示を語るキリストは神の栄光と力に満ちていたのです。

スミルナの教会とは、入り江の港町にある商業盛んな大都市にあり、ローマの圧政による死の脅しとユダヤ人による律法的大迫害を受け、苦難と貧しさの中にある教会でした。

栄光のイエス・キリストは、全世界にあるスミルナタイプの教会に御使いを通して黙示を書き送り、天地万物の初めで、世の終わりで裁き主、死んでよみがえった救い主キリストご自身のご計画を、御霊によって力と権威を与えられた神のしもべたちを用いて達成されます。

2. 実際は富んでいる

わたしは、あなたの苦しみと貧しさとを知っている。――しかしあなたは実際は富んでいる――またユダヤ人だと自称しているが、実はそうでなく、かえってサタンの会衆である人たちから、ののしられていることも知っている。(黙示録2:9)

「私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば、取るに足りないものと私は考えます」(ローマ8:17、18)

「自分をユダヤ人ととなえ、…律法を持っているため、盲人の案内人、やみの中にいる者の光、愚かな者の導き手、幼子の教師だと自任しているのなら、どうして、…盗むなと説きながら、自分は盗むのですか。姦淫するなと言いながら、自分は姦淫するのですか。偶像を忌みきらいながら、自分は神殿の物をかすめるのですか」(ローマ2:17〜22)

参考聖句を加味して9節を解説すると、「わたしキリストは、教会員たちの信仰の苦しみと神に求める貧しさとを知っている。しかし、教会員たちは貧しく見えて御国の共同相続人なので、天にある栄光の富を受け、実際には富んでいる。また、わたしキリストは、聖書の律法を守り、愚かな者の導き手で幼子の教師と自任しているが、実はサタンの会衆に属する自称ユダヤ人たちから、教会員たちが見下されていることも知っている」となります。

教会の中には、律法的な自称クリスチャンがいて、未熟な信者への導き手で聖書の教師と自任しながら、サタンに属し、他の教会員たちを見下している者がいます。「律法に違反する人は救われない、正しい行いで人は救われる」と主張する律法主義的聖書解釈が、クリスチャン同士の裁き合いを生みます。律法主義の信仰者たちがイエスを十字架刑にして殺したのであり、律法主義クリスチャンたちが「サタンの会衆である人たち」なのです。

一方で、教会の建設や運営のために苦心する同労者である教会員たちは、天にある栄光の富である聖霊の賜物と御霊の実の富を持っているので、祈りと行いにより、全ての問題は解決され、ますます信仰が成長し、天においても地においても大いなる祝福を受けます。

3. いのちの冠

あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。見よ。悪魔はあなたがたをためすために、あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている。あなたがたは十日の間苦しみを受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう。耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者は、決して第二の死によってそこなわれることはない。(黙示録2:10、11)

「わたしの父がわたしに王権を与えてくださったように、わたしもあなたがたに王権を与えます」(ルカ22:29)

「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました」(ルカ22:31、32)

ギリシャ語原典と参考聖句を加味して解説すると、10節の前半は「御父が御子に王権を相続させたように、御子もキリスト者に王権を与えます。受けようとしている試練の苦しみを恐れてはいけない。サタンが、試練でふるいにかけることを願って、神に聞き届けられたので、悪魔はキリスト者たちを試すため、ある人たちを牢に投げ入れ、あなたがたは10日の間苦しみを受ける。しかし、わたしキリストが、信仰がなくならないように、あなたのために祈りました」となります。

「自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました」(ピリピ2:8、9)

10節の後半を解説すると、「キリストが人の罪と病と呪いを背負い、十字架の死にまでも従われ、それ故、神はこの方を高く上げたのだから、あなたがキリスト者として死に至るまでキリストに忠実であれば、神はあなたに神の国で生きる永遠のいのちの冠を与えよう」となります。

「数々の書物が開かれた。また、別の一つの書物も開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行いに応じてさばかれた」(黙示録20:12)

「それから、死とハデスとは、火の池に投げ込まれた。これが第二の死である」(黙示録20:14)

11節を解説すると、「信仰の耳のある者は、御霊が全世界の諸教会に言われることを聞きなさい。信仰の試練で勝利を得る者は、いのちの書にその名が記され、決して最後の審判で裁かれて有罪となることはなく、赦(ゆる)されない罪で底知れぬところに落とされる第二の死によって、いのちがそこなわれることはない」となります。

まとめ

整備された都市にあったスミルナの教会は、信仰的に優れた教会で、特に問題点は指摘されていませんでした。全世界にある教会の一つのタイプとして、神が御心とご計画を啓示しています。

このタイプの教会が受ける信仰の試練とは、律法主義の自称クリスチャンたちによる、教会内での裁き合い、告発、争いによって大きな忍耐が要求されることと、悪魔の介入により、投獄される人々が出る大試練のことでした。

しかし、キリスト者へのサタンによる試練は、神のご計画のうちにあって、キリスト者の信仰を成長させ、肉が死に、霊を生かす、信仰の勝利を得させるための訓練なのです。

キリストが信仰の忍耐により、人の罪を贖(あがな)う十字架の死に至るまで使命に忠実であったように、キリストを信じる私たちも、自分の罪を釘付けにする十字架を負って、福音のため、死に至るまで忠実ならば、試練に対する勝利者に与えられる永遠のいのちの冠を与えられ、いのちの書に名が記されます。

永遠のいのちの冠が与えられ、いのちの書に名が記された私たちは、最後の審判の時、火の池の中に落とされる第二の死を味わうことなく、裁かれずに天の御国に入れられます。

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◇

岡田昌弘

岡田昌弘

(おかだ・まさひろ)

日本リバイバル同盟清瀬キングダムチャーチ牧師。東京中央神学校卒。NPO法人キングダム理事長、キングダム出版代表。ユーチューブで聖書メッセージを配信中。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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