英国プロサッカーリーグのチーム「ウィコム・ワンダラーズ」でプレイするジェイソン・マッカーシー選手が経験した劇的な回心の証しの続きだ。マッカーシー選手は、幼少期からサッカーに明け暮れて、サッカーこそが彼の人生の全てだった。ところが、プロのキャリアをスタートしてまだ浅いころ、彼は人生の谷間を経験した。(第1回から読む)
何が起こるか分からない不確実な人生に、彼は潜在的な不安を持つようになったのだ。いつしか彼は、状況に左右されない心の平安を求めるようになったのである。そんなある日、彼がランチを食べていると、向かいの席に座っていたアレックスとベンが、イエスについて話しているのが耳に入ってきた。マッカーシーは、イエスについて聞きたいと彼らに持ちかけたのだった。以下は、彼自身の言葉による証しだ。
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その後の1カ月間、私はほぼ毎日、アレックスとベンとカフェに通って、彼らと交流したのです。しかもこっそりとね。私は、彼らと交流していることを誰にも話しませんでした。ザラにも家族にもです。ベンとアレックスは、彼らの証しを共有し、聖書について話し、イエスの愛を伝えてくれました。
私は「もしこれが本当なら、全てが変わる!」と思いました。そして私は、祈ることを始めたのです。しかしやはり、当時の私は、自分が求道していることを誰にも知られたくなかったのです。だから、注意深く秘密裏にこれをしていました。そしてついに、私の「ダマスコ途上の体験」が起きたのです。
車を運転していると、はっきりとした声が聞こえました。「ジェイソン、わが息子よ、私はあなたを誇りに思っているし、あなたをとても愛している」。当時、誰も私をジェイソンとは呼びませんでした。みんな私を「J」とか「ジェイス」または「マッカ」と呼んでいました。限りなく優しいその声は、そんな私を「ジェイソン」と呼んだのです。
波のような打ち寄せる温かい愛とともに、その声が私の心に迫ってきました。そんな経験はこれまでの人生で、一度もしたことがありません。私は車を止めて、子どものように泣き続けました。「神様、あなたが私のために死んでくださったことを信じます。これから私は、あなたのために生きます」と言って、その優しい呼びかけに答えたのです。(続く)
■ 英国の宗教人口
英国教会 36・2%
プロテスタント 8・3%
カトリック 8・6%
無神論 34・5%
正教 1・1%
ユダヤ教 0・4%
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