1. 路傍伝道
久しぶりに路傍伝道に参加しました。場所は上野アメ横入り口の人通りの多いところで、何人かのチームのうち、私はマンガミッション(聖書のダイジェスト版)を手渡しで配布しました。今の時代、なかなか受け取ってもらえませんが、中には興味のある通行人の方からやって来て、もらってくれる方々もいます。
1人目は50代の男性で、「キリスト教を信じたらどんなメリットがあるのか」と挑戦してきました。「キリストを信じたら永遠の命を持つ神の子となり、体が死んでも霊としての自分は天国に行けますよ」と答えると「ほう、それはいいね。このままの自分が天国に行けるのか」と聞くので、「いや、あなたの理想的な若さと男らしさを持って天国に行くのだといわれています」と言うと「それはすごい、そのマンガをもらえるかい」と一冊手にして笑顔で去っていきました。
2人目は近寄ってきた20歳前後の中国人留学生で、私からマンガミッションを受け取ると、「中国語か英語が通じる教会がありますか」と片言の日本語で尋ねてきたので、大久保の淀橋教会(中国語)と渋谷の東京バプテスト教会(TBC、英語)を紹介しました。翌朝、「これからTBCに行きます。謝謝」というショートメールが彼から届きました。
2. まかぬ種は生えぬ
日本のクリスチャンがなぜ増えないのか。長年にわたり福音の伝道をしながら考えてきましたが、数年前に一つの結論に到達しました。それは、「①まかぬ種は生えぬ、②少ししかまかない者は少ししか刈り取らない、③多くまく者は多く刈り取ることになる」という聖書の原則です(2コリント9:6)。
日本人の99%が未信者であるといわれているのに、ほとんどのクリスチャンが外に出て行って積極的に福音を伝えていません。福音の種が少ししかまかれていないのです。結果として、教会に導かれてくる未信者が少なく、牧師、信徒の高齢化に伴い、統計的にも日本の教会は近い将来に消滅していくであろうといわれています。
路傍伝道は、多くの道行く人々に福音を語りかけ、賛美をもって人々の知性や感性に訴えていきます。立ち止まって聴く人は少なくても、通りがかりの人々の心に福音の種がまかれています。
SNS、特にユーチューブやX(旧ツイッター)などにより、インターネットを通じて未信者に福音を伝えている人たちもいます。しかしまだ、多くの未信者に福音の種がまかれているとはいえません。
私はマンガミッションを中心に未信者に読みやすいトラクトや小冊子を、100万冊を目指して毎日こつこつとポスティングを続けています。こうして未信者に直接福音を届け、多くの人たちの心に福音の種をまいています。読んだ人が「聖書に興味を持つように」「教会に導かれるように」「クリスチャンとの交流ができるように」「キリストを信じて救われるように」と、主が導いてくださると信じつつ。
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