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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(9月7日):イラン

2023年9月7日09時19分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:イラン人身取引(人身売買)

イランでは、人身売買が大きなビジネスになっている。貧困のため、多くの貧しい家庭が自分の子ども、しかも赤ん坊さえも高値で売ることをいとわない。

さらに悪いことに、貪欲と汚職のために多くの政府関係者が人身売買の一翼を担っている。そのため、政府は人身売買を撲滅するために本格的な介入をしないのだ。夫が、生まれたばかりの女の子を売りたがっていた20歳の若い母親、ザラの話を紹介したい。

ザラは15歳で結婚させられたのだが、間もなく夫は亡くなり、彼女は未亡人になってしまった。彼女はすでに男性を知っていたので、花嫁としてはイスラムの文化で無価値と見なされた。自力で生きていくことが困難な上、母親を養わなければならなかった彼女には、一時妻になる以外の選択肢はなかった。

一時妻とは、シーア派イスラムの特殊な結婚制度で、ニカー・ムターアと呼ばれる一時結婚(文字通りには快楽結婚)と呼ばれる制度だ。これは私的かつ口頭による一時的な結婚契約であるが、イランのように売春が禁じられている文化において、事実上のセックスワーカーの隠れみのとして使われてきた。イランのイスラム法では、独身男性でも既婚男性でも一時妻を持つことができる。

ザラは幼い頃から母親になることを夢見てきた。この一時結婚によって自分がみごもったことを知ると、彼女は大喜びした。しかし神は、ザラとその子どもに別の計画をお持ちだった。

子どもが生まれ、それが女の子だと分かると、もともと妊娠を喜んでいなかった夫はさらに激怒した。ザラの一時婚の夫は、娘が生まれてわずか数日のうちに、赤ん坊に6千ドルを支払うというアラブ人の買い手を見つけたので、その子を連れ去ろうとしていた。

娘を失う恐怖におびえたザラは、子どもを連れて夫から逃げ、身を潜めていた。彼女が、衛星放送を通して流れる福音放送に出会ったのはその時だ。ザラと子どもにとって、今後の人生を大きく左右するその重大な瞬間に、ザラはキリストとの歩みを始めたのだ。

彼女は福音放送のミニストリーが提供するカウンセラーとつながることができた。彼女の悲劇的な話を聞いたカウンセラーは、ザラに福音を伝え、彼女は心からイエス・キリストを信じ、彼女の主として、また救い主として受け入れた。

6カ月後、ザラと娘はついに、夫のアミルに見つかってしまった。夫が赤ん坊を連れ去るのではないかという恐怖で凍りつき、彼女は最悪の事態を覚悟した。しかし、奇跡が起きた。ザラは神の恵みによって、潜伏期間中に受けた衛星放送での学びや、信仰生活を通して経験した神の愛とケアを、夫に分かち合うことができたのだ。ザラは夫を説得して、福音放送を一緒に見てもらうことができた。

ザラは、福音放送のミニストリーに便りを寄せ、その時のことをこのように分かち合ってくれた。

「番組を見てから、私の夫は変わりました。ある日、夫は私の目の前で心を開き、カウンセリングセンターに電話をかけたのです。彼は『家族を助けてくれてありがとう』とカウンセラーに告げました。『でも、なんだってこんなに良くしてくれるんだい?』と彼が聞くと、カウンセラーは『神が彼女を愛し、娘さんを愛し、あなたを愛しておられるからですよ』と答えました。その日、アミルは感謝に満たされ、喜びに打ち震え、キリストに人生をささげたのです」

ハレルヤ! 神をたたえよう! ザラは、衛星放送を通じて起きている神の御業を体験した何千人もの女性の一人に過ぎない。彼女の旅路は、イランを含む数え切れないほどの女性たちの心の中に、主が絶え間なく働いておられることの美しい証しとなっている。神がどのようにしてアミルのような人々の心を和らげられるのか、そして神の愛と恵みがいかに限りないものであるかを示す驚くべき記録である。

イランもまた、21世紀の世界で大きなリバイバルを経験している最大の国の一つだ。女性や子どもの人権が著しくじゅうりんされる原理的イスラム教の国イランで、神は、最も弱く最も保護が必要とされるか弱い女性と幼い魂を見捨てられない。優しい天の父をたたえよう。

イランで燃えるリバイバルの火が、燎原の火のように広がり、中東および中央アジアで福音宣教が前進するように祈っていただきたい。

※登場人物は仮名です。

■ イランの宗教人口
イスラム 37・2%
キリスト教 1・5%
無宗教 22・2%
ユダヤ教 0・02%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:イラン人身取引(人身売買)
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