ブルガリアのイスラム教徒のメティンにとって、クリスマスは特別なものではなかった。
クリスマスソングが歌われるのを耳にしても、それは彼にとって無意味なものだった。村ではクリスマスの特別な装飾を目にしたが、その物語を理解することはできなかった。イスラム教を信仰して育った彼は、イエスに関することをいつも拒絶していた。
そんな彼が近くの村の叔父を訪ねていたとき、メティンと妻のミルカは、聖書的な信者たちの特別なクリスマス礼拝に招待された。彼らはその礼拝がイエスに焦点を当てたものであることを知っていたので、当初は断っていたが、メティンの叔父が「クリスマスとは何なのか、ぜひ見に来なさい」と勧めたので、メティン夫婦は2人で行くことにした。
「聞いたことのない歌を聞きました。唯一の真の神への賛美と礼拝の歌です。そして、悔い改めへの挑戦的な呼びかけもあり、これは私のイスラム教徒の心を刺すものでした。大きな認罪の後、十字架の愛が迫ってきて、私はその夜、イエスに人生をささげようと決心しました」
神の霊はその場にいた全員に力強く下った。その夜、メティンの妻もキリストを受け入れたのだ。「私たちの人生に新しい方向性を与えてくださった神に感謝します」とメティンは言う。「私はかつて迷っていましたが、今はキリストに見いだされました」
ハレルヤ! 伝統と形骸化の強いブルガリアで、こんなにも生き生きした信仰が躍動している。それは、反対的だったイスラム教徒のメティン夫婦をも征服するキリストの愛に他ならない。救い主を褒めたたえよう。
ブルガリアで、さらに新生の信者が起こされ、信仰が拡大するように祈っていただきたい。
■ ブルガリアの宗教人口
正教徒関係 78・56%
プロテスタント 2・28%
カトリック 0・99%
イスラム 12・1%
ユダヤ教 0・04%