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万事感謝 穂森幸一

2023年3月27日23時33分 コラムニスト : 穂森幸一
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いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(1テサロニケ5:16〜18)

私はこの聖句が好きで、お題目のように唱えていましたが、ある時、本当に喜んでいるか、本当に感謝しているかと自問しました。喜んでいると言いながら、暗い顔をしているし、落ち込んでいることもありました。感謝しているつもりで、愚痴り、不平不満を口にしている自分がそこにいました。

私は近隣地域の移動に路線バスを利用しているのですが、最近、間引き運転されるようになり、時刻表がスカスカになっています。バス停の前で不平を言っていたのですが、深刻な運転手不足でやり繰りがつかないらしいです。

また、現場の声を聞くと、給与も低く、ボーナスもない現状では募集も難しいということです。これは、鹿児島だけでなく全国的な問題らしいです。これに対して政府は、バスの運転自動化を進めているそうです。

この事実を知ってから、バスに乗るときは感謝するようにしています。

家庭円満の秘訣は、あいさつと感謝の言葉だと聞いたことがあります。「親しき中にも礼儀あり」とあるように、家庭の中でこそあいさつが必要です。相手の名前を呼んで「おはよう」と声かけをし、ちょっとしたことでも当たり前と思わず「ありがとう」と言うことで、家庭における人間関係に潤いが出てくるそうです。

古代日本では「予祝」という習慣があったようです。稲作の収穫は秋ですが、田植えの始まる春に豊作を信じてお祝いしたそうです。これが花見の始まりになりました。この考え方はクリスチャンの信仰に通じるものがあります。まだ実現していなくても、信仰によって実現したビジョンを見て、喜ぶことができます。

信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。(ヘブル11:1)

先日、オンラインセミナーで「ストレスを緩和し、精神を安定させる食物」という講座がありました。受講してみると、その食物はうるち米だということです。また、人間に必要な栄養は発酵食品が補い、代表的な発酵食品はみそだということです。

要するに、ご飯を食べることで精神が安定し、みそ汁を飲むことで栄養が補われます。そこに煮干し小魚と季節の野菜が加われば完璧です。私たちが先祖から受け継いできたことは間違っていないということです。よく考えてみれば、米食をしている民族に穏やかな人々が多いのは、うるち米の成分のせいかもしれないと思うのは私だけでしょうか。

歴史上の問題は、一点だけを切り取っても解明できません。数千年、数万年という流れの中で分かることが多々あります。人生の問題も同じなのではないでしょうか。終着点で初めて分かることも少なくありません。

全ての出来事が相互に作用して良い結果を生み出すことがあります。だから目の前の事象に振り回されずに、全体的に俯瞰(ふかん)する姿勢に立つなら、感謝できるようになります。

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ8:28)

米国に4カ月滞在していたことがありましたが、レストランに行っても、スーパーで買物しても、“Thank you.” という言葉を何度も発していました。日本に帰った直後、そのくせが抜けず、米国かぶれかと自分に苦笑していました。しかし考えてみれば「ありがとうございます」と絶えず口にすることは、悪いことではないと思います。

「すべての事を感謝しなさい」と聖書にあります。「すべての人」だけでなく「すべてのこと」です。事象も経験も道具も、そして自分の体も含めて全てのことに感謝して、大切に取り扱うことが求められていると思います。家電も事務機器も「ありがとう」と声をかけながら取り扱うと、がんばって働いてくれるように感じます。

外国の方々とズーム会議でつながっていて感じることは、日本の通信環境は素晴らしいということです。電気も安定していて、滅多に停電しません。また、この国では治安も良く、電車も時刻表通りに動いてくれます。スーパーに行けば、必要な食料品や日用品は入手できます。このような素晴らしい国で生活できることに感謝しています。

政治や社会制度の問題で不満が出てくることもありますが、これから乗り越えていけば、道は開けてきます。キリストの福音が根付く時の明るい兆しを夢見ながら、予祝するのも楽しいかもしれません。

こういうわけで、私たちは揺り動かされない御国を受けているのですから、感謝しようではありませんか。こうして私たちは、慎みと恐れとをもって、神に喜ばれるように奉仕をすることができるのです。(ヘブル12:28)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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